eBay Japanによるネットショッピング利用実態調査_Z世代とY世代を比較して見えてきた傾向とは?“ECデビュー年齢”には約4歳の差が

◆“ECデビュー年齢”Z世代は平均16.47歳、Y世代は平均20.36歳

◆初めてネットで購入した物はZ世代「服」「推しグッズ」、Y世代「本・漫画・雑誌」「服」「CD・DVD」

◆現在ネットで買っている物1位はZ世代で「服」、Y世代で「日用品・消耗品」

◆ライブコマース認知度はZ世代で14.8%、Y世代で16.8%

――インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社が、10月中旬、全国のネットショッピングでの買い物経験がある男女500名を対象に「Z世代とY世代のネットショッピング利用実態調査」を実施。

現在は広い世代で利用が一般化している「ネットショッピング」について、初めて利用した年齢やどんな物を購入しているかなど、Z世代とY世代それぞれの傾向に迫った。近年、販売方法として増えつつある「ライブコマース」の認知度も調査された。

その結果を詳しく見ていこう。

初めてネットショッピングを使った“ECデビュー年齢”は?

初めてネットショッピングを使って商品を購入した“ECデビュー年齢”を調査したところ、Z世代は平均16.47歳、Y世代は平均20.36歳という結果に。約4歳の差が見られた。

ネットショッピングで初めて商品を購入したとき、Z世代の約3人に1人は「商品は自分で選び、購入は保護者と一緒に行った」(36.4%)ことも判明。

Z世代は、まだECサイトやインターネットの使い方が分からない早い時期から、保護者を介してネットショッピングに触れる機会があった「ECネイティブ世代」と言えそうだ。

初めて購入した物は「服」「推しグッズ」「本・漫画・雑誌」

ネットショッピングで初めて購入した物は何か聞いたところ、定番の「服」(Z世代:22.0%、Y世代:16.8%)は両世代で上位に。

Z世代の2位には、「好きなアニメ・アイドル・アーティスト等のコンテンツグッズ」(18.4%)いわゆる「推しグッズ」がランクイン。Y世代では「本・漫画・雑誌」(17.6%)が1位だった。

5位以内に、Z世代では「ファッション小物」(13.2%)、Y世代では「食品・お菓子・飲料」(12.8%)、「ゲーム・ゲーム機」(10.8%)がランクインし、世代間で異なる傾向が見えた。

現在はネットでどんな物を買う?

現在はネットショッピングでどんな物を購入しているかも調査したところ、Y世代では「日用品雑貨・消耗品」(41.6%)が1位だったほか、「食品・お菓子・飲料」(38.4%)もランクインするなど、より生活に密着した買い物が多い傾向が分かった。

一方Z世代は「好きなアニメ・アイドル・アーティスト等のコンテンツグッズ」(28.4%)、「ファッション小物」(27.2%)といった、趣味・娯楽関連の買い物が上位に入った。

「スマートフォン・周辺機器」(24.8%)が5位に入っているところも、Z世代らしい傾向を感じる。

ネットショッピング利用頻度はY世代の方が高め

現在のネットショッピングの利用頻度も調査したところ、月に1回以上利用している人の割合がZ世代は53.6%、Y世代は62.4%で、Y世代の方が頻度高く利用している傾向が分かった。

ネットショッピングで購入している物ランキングにおいて、趣味関連が上位に入ったZ世代に対し、Y世代は消耗品、食べ物など、日常的に消費する物を買っている人が多いことから、利用頻度も高くなっているのかもしれない。

「ライブコマース」の認知度と期待すること

インターネットやSNSの普及に伴い、ネットショッピングを活用した販売方法として「ライブコマース」を目にするようになった。

ライブコマースとは、インフルエンサーなどが出演しライブ配信を行って商品を紹介し、視聴者が商品を購入する形式の販売方法のこと。視聴者はコメント機能等を通じて、配信者にリアルタイムで質問をすることも可能だ。

「聞いたことがない」もしくは「聞いたことはあるがよく分からない」と回答した人を除いた数値を「ライブコマースの認知度」とすると、Z世代は14.8%、Y世代は16.8%。

ライブコマースを「知っており、視聴・購入経験がある」と回答した人はZ世代が6.4%、Y世代が5.2%で、Z世代の方がやや多いことが分かった。

ライブコマースでの商品購入経験者を対象に、ライブコマースのメリットを聞くと、「リアルタイムで質問ができる」(Z世代:75.0%、Y世代:92.3%)が両世代で1位に。

Y世代では「実際の商品のイメージが掴める」(69.2%)、「具体的な使い方や着こなし方が知れる」(53.8%)と回答した人も多い結果となった。

実物を手に取れないというネットショッピングの特徴をカバーできる点に、魅力を感じているようだ。

――Z世代とY世代でネットショッピングの利用実態を比較することで、世代ごとの傾向が見えてきた。

ライブコマースのような、新しい商品販売の手法も生まれている。今後も買い物は、目的に合わせてより便利に、多様に楽しめる時代になっていきそうだ。

eBay Japanが運営する「Qoo10」では特に若年層のユーザーが多く、Z世代を中心に、幅広い世代のユーザーが買い物を楽しめる企画を定期的に開催している。

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