MVP発表 アは大谷、ナはアクーニャJr. 両リーグ満票は史上初

日本時間11月17日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるMVPの受賞者が発表され、アメリカン・リーグは大谷翔平(エンゼルス)、ナショナル・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が選出された。大谷は2021年以来2年ぶり2度目の受賞となり、複数回の満票選出はメジャー史上初の快挙に。また、初受賞のアクーニャJr.も満票で選出され、両リーグのMVPが満票選出となるのもメジャー史上初だった。

29歳の大谷は打者として135試合に出場し、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066を記録。アジア人選手として初めて本塁打王のタイトルを手にしただけでなく、出塁率(.412)、長打率(.654)、OPS、塁打(325)でもリーグトップの数字を残した。投手としては23試合に先発して132イニングを投げ、10勝5敗、防御率3.14、167奪三振を記録。右ひじの内側側副靭帯損傷によって規定投球回には届かなかったが、被打率.184は130イニング以上の投手でリーグトップだった。投打両面で見事な活躍を見せ、大谷以外に1位票を投じた記者は1人もいなかった。

25歳のアクーニャJr.は159試合に出場して打率.337、41本塁打、106打点、73盗塁、OPS1.012を記録。史上5人目となる40本塁打&40盗塁をクリアしただけでなく、前人未到の40本塁打&70盗塁という偉業を成し遂げた。安打(217)、得点(149)、出塁率(.416)、OPS、塁打(383)の5部門でリーグトップに立った選手は、1967年のカール・ヤストレムスキー以来56年ぶり。メジャー史上でもわずか6人目(9度目)という快挙だった(アクーニャJr.以外の5人全員が殿堂入り選手)。「ベースボール・リファレンス」版のWARではムーキー・ベッツ(ドジャース)がわずかに上回っていたため、接戦を予想する声もあったが、やはり「40-70」のインパクトは大きかったようだ。

大谷とアクーニャJr.は2018年の新人王コンビ。あれから5年が経過し、2人揃って満票でリーグMVPに輝いた。

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