サッカーJリーグ1部(J1)ヴィッセル神戸による学校訪問授業「夢で逢えたら」が16日、神戸市立小部東小学校(同市立北区鈴蘭台北町7)であった。選手が「先生」として児童と夢を語り合う事業で、今年で開始20年。6年2組を担当したDF酒井高徳は「子どもたちにとって人生の思い出の一つになるし、未来を広げる大事な機会」と交流を振り返った。
授業では、くじけそうになった時の対処について聞かれ「簡単な方を選ぶと、なりたいものになれない。強くなれるといつも思い描いてきた」と苦難から逃げない大切さを強調。夢がないという児童には「得意なこと、楽しいことから夢はふと出てくる」と、沸き立つ瞬間を待つように呼びかけた。
神戸は現在首位。自身の夢についてはリーグ初タイトルを挙げ「あと2試合で夢をつかめる」とし、優勝の可能性がある次節25日のホーム名古屋戦を含め、全力を注ぐことを誓った。
「夢で-」は2003年、当時神戸に在籍したFW三浦知良(オリベイレンセ)が考案して始まった。今回はDF山川哲史とGK坪井湧也も訪問した。(有島弘記)