住吉会本部、新宿に変更 赤坂のビル売却、都公安委公示

東京・赤坂で解体中のビル。指定暴力団住吉会が本部事務所を置いていた=16日

 東京都公安委員会は17日、指定暴力団住吉会の本部事務所の住所を、東京・赤坂のビルから新宿のマンションに変更したと官報で公示した。赤坂のビルは住吉会側が区分所有権を2021年12月に売却。建物の解体工事が進み、警視庁暴力団対策課が移転先の情報収集を進めていた。

 官報によると、港区赤坂6丁目から新宿区新宿7丁目に変更。暴対課や登記簿によると、新宿のマンションの部屋は1992年までに住吉会が関係する不動産会社が購入。暴力団の拠点として明示されたことで近隣住人らが立ち退きを求める可能性もある。

 暴力団対策法や施行規則は、指定暴力団の住所に変更があった場合、官報で公示すると定めている。

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