「サル痘」感染 岡山県内で初確認 30代男性、海外渡航歴なし

岡山県庁

 岡山県は17日、県内在住の30代男性がエムポックス(サル痘)に感染したと発表した。県内での感染確認は初めて。海外渡航歴はなく、県が感染経路を調べている。

 県によると男性は発熱や発疹、咽頭痛などの症状が出たため、10月20日に県内の医療機関を受診。今月6日にエムポックスの陽性が判明した。自宅療養し、症状は回復しているという。

 エムポックスはウイルスによる感染症で、かかると発熱や頭痛に続いて皮膚にぶつぶつした膨らみができる。多くは2~4週間で自然に治るが、まれに重症化する。感染者の皮膚や体液、血液との接触などで感染する。

 県健康推進課は「感染を疑う症状がある場合、医療機関や保健所に相談してほしい。受診の際はマスクを着用し、発疹を覆うなど対策を」としている。

 エムポックスはアフリカ大陸で流行し、昨年から欧米を中心に拡大。国内では昨年7月に1例目が確認され、今月10日時点で218例に上る。近県では広島、香川県で感染が報告されている。

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