日本海地域の仕出店が瀬戸内のサバで「冷凍ちらし寿司」 素材厳選、無添加で 兵庫・豊岡

茶わん蒸しとセットで販売する冷凍ちらし寿司=豊岡市内

 兵庫県豊岡市瀬戸の仕出店「とこせん」が、瀬戸内海で取れたサバを使った「冷凍ちらし寿司(ずし)」を発売した。サバをそぼろ状にしてじっくりいり、生臭さが残らないようにした。昨秋に販売を始めた冷凍茶わん蒸しに次ぐ第2弾で、素材を厳選し、無添加を踏襲する。(丸山桃奈)

■冷凍食品第2弾 素材厳選、無添加で

 とこせんは、代表の大江貴樹さん(59)の祖父母や両親が営んできた食料品店の後継店。地元で100年以上親しまれてきたが、2019年に閉店した後も総菜作りを続け、仕出店として城崎温泉の旅館で働く従業員向けの弁当や、地域の祭りの仕出し料理などを販売している。

 今年から、兄の雅彦さん(64)=三重県=とともに冷凍商品の開発に挑戦しており、無添加の冷凍茶わん蒸し「トコシェのエグリッチ」に続くシリーズ第2弾となった。

 今回も選び抜いた素材を使用する。豊岡産の卵や但馬産の米、シイタケを使い、ほかの食材も全て国産にした。化学調味料や保存料、着色料を避け、紅しょうがは梅酢で着色したものを採用した。貴樹さんは「ときには無添加で、本来の素朴な味を体感し、ほっこりしてほしい」と話している。

 冷凍ちらし寿司2食(1食260グラム)と、茶わん蒸し4食をセットで販売。3800円(送料別)。袋に切れ目を入れて、電子レンジで3分程度(500ワット)加熱する。「トコシェのエグリッチ」のサイトか電話で購入できる。

 とこせんTEL0796.28.2048

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