刃物持った不審者想定 佐野の大規模商業施設で訓練

 年末年始の人出が増える時期を控え、商業施設に不審者が侵入したことを想定した訓練が14日、佐野市のショッピングモールで行われました。

 この訓練は、警察とイオンモール佐野新都市が毎年、年末年始の客の増える時期を前に実施していて、警察官と店の従業員、それに佐野市の職員の合わせておよそ30人が参加しました。

 不審者に扮した警察官が、店内で迷惑行為をしていると客から店に苦情が入ります。店員が対応すると、男は刃物をとり出して暴れだしました。

 応対した店員がすぐに近くの店員に助けを呼び、ショッピングカートを使って、男を取り囲み警察官が駆け付けるまでの時間を稼ぎました。

 今年9月には、新潟市のショッピングモールで、男女3人が切りつけられる事件が起きていて、参加した店員たちは万が一に備えて、真剣に訓練に取り組んでいました。

 訓練のあと店員たちは、警察官の指導で腕をつかまれた時の脱出方法などの護身術を学びました。

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