「愛は勝つ」KANさん死去 61歳 所属事務所が公表「最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」

1990年(平成2)発売のシングル曲「愛は勝つ」が大ヒットしたシンガー・ソングライターのKANさん(本名・木村和=かん)が、12日午後6時29分、メッケル憩室がんのため死去していたことが17日、分かった。61歳だった。通夜および告別式は近親者で行った。所属事務所が同日、発表した。

KANさんは、福岡市出身。87年にデビューし、90年発売のアルバム「野球選手が夢だった。」に収録された「愛は勝つ」がシングル曲として発売されると、91年に200万枚以上の大ヒットを記録。同年の日本レコード大賞のポップス・ロック部門に選ばれた。

2023年3月に難病のメッケル憩室がんを公表し、予定されていたコンサートツアーを中止。闘病生活を続けていた。

所属事務所は公式ウェブサイトで「入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいた10月には、留学していたこともある想い出の地フランス・パリを訪れ、最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」と、KANさんの無念の思いを報告した。

KANさんは、死の直前までSNSを更新。7日に「The Beatles【NOW AND THEN】(Official Music Video)やっと観た!やぁ…、いろんなことが素晴らしぎて書き尽くせない。エンディングも美しいですね」とつづったのが最後となった。

(よろず~ニュース編集部)

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