生活保護を不正受給…じつは働く男逮捕、梱包のバイトで毎月20万円の収入あった 就労実態の調査で判明 無収入とウソつき、150万円の交付を受け続けていた

収入申告せず、生活保護費を受給 詐欺容疑で男逮捕=新座市

 埼玉県警朝霞署は14日、アルバイト収入を申告せず、生活保護費をだまし取ったとして、詐欺容疑で、新座市栄2丁目、無職の男(59)を逮捕した。

 逮捕容疑は2018年9月から翌19年8月までの間、志木市福祉事務所に対して、就労による収入約135万円があるにもかかわらず、無収入とする虚偽の収入申告書を提出。計12回にわたり、生活扶助費と住宅扶助費を合わせた生活保護費計約150万円の交付を受け、本来受け取るべき差額分を差し引いた約135万円をだまし取った疑い。

 同署によると、男は10年ごろから、同事務所に生活保護費を申請していた。20年7月、市が男の就労実態を調査したところ、18年から19年にかけて、梱包(こんぽう)作業のアルバイトで毎月10万~20万円の収入があることが判明。このため、市は23年2月、同署に詐欺罪で告訴した。

 調べに対して、男は「間違いありません」と供述しているという。

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