大谷MVP、契約交渉に弾み 史上初の2度目満票受賞

大リーグの主な高額契約

 【ロサンゼルス共同】米大リーグで大谷翔平(29)が16日、今季のアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に史上初めて2度目の満票で選ばれ、総額5億ドル(約750億円)を超えると予想される契約交渉に弾みをつけた。

 日本選手初の本塁打王に輝くなど投打「二刀流」で好成績を残し、2年ぶりにMVPに輝いた大谷は今オフ、6シーズン所属したエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった。

 既に全球団と交渉は解禁されており、大谷ら大物選手は代理人や球団関係者が集まる12月上旬のウインターミーティングに向けて具体的な条件を詰めていく。今後の2、3週間が交渉のヤマ場となり、争奪戦は決着を迎える。大谷の今季年俸は3千万ドル。メジャーの年俸最高額は約4333万ドルで、この金額を上回ることは確実とみられる。

 9月に右肘手術を受けた大谷は2024年は打者に専念し、二刀流復帰は25年となる見込み。抜群の人気と実力を兼ね備え、ドジャースやジャイアンツなど多くの球団が獲得に意欲的とされる。

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