北海道の魚介輸出7割減 中国禁輸が影響、函館税関

 函館税関は17日、管内(北海道、青森、岩手、秋田)の10月の貿易概況を発表した。北海道の魚介類・同調製品の輸出は対前年同月比71.0%減の29億4千万円で、5カ月連続でマイナスだった。中国への魚介類輸出がゼロになったことから、税関は東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受けた中国の輸入停止措置が要因とみている。

 北海道の魚介類輸出のうち、中国への甲殻類・軟体動物は56億1300万円減少。ホタテなどが含まれる。

 管内全体の輸出は魚介類・同調製品などが減り、8.0%減の522億8千万円。輸入も原油などが減り、33.0%減の1997億2700万円で、いずれも4カ月連続のマイナスとなった。

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