冬用タイヤへの交換 注意点をJAFに聞く ナットは対角線に締めて「増し締め」を

14日に札幌市で走行中の軽乗用車のタイヤが外れ近くを歩いていた女の子に衝突し、女の子は重体となっています。タイヤ交換のピーク時に発生した事故で、一般のドライバーも注意が必要です。

札幌市で14日、坂道を下っていた軽乗用車のタイヤが外れ4歳の女の子に衝突しました。女の子は意識不明の重体です。

タイヤが外れた軽乗用車は改造車とみられていて、現場付近では外れたタイヤを締めていたとみられるナット5個が見つかりました。警察は、ナットが緩みタイヤが外れた可能性もあるとみて調べています。

JAF宮城支部では、たとえ改造していなくてもタイヤの着け方が甘ければ、今回のような脱輪事故が起きる可能性があると指摘します。

JAF宮城支部広報担当佐藤陽「特にご自身でタイヤ交換する際は、締め付けトルクが規定値に合わせられなくてナットが緩んでいてタイヤが脱落してしまうケースも想定されますので」

過去5年間に発生したタイヤ脱落事故の月別の推移です。冬の始めはスタッドレスタイヤへの着け替えがあるため11月と12月は脱落事故が多くなっています。

タイヤ交換する際に気をつける点を聞きました。

JAF宮城支部広報担当佐藤陽さん「1番、2番、3番、4番と順番に対角線上に締めました。対角線上に締めることでタイヤが中心にしっかり収まるようになりますので、ナットの緩みとか外れというのが防止されます。ナットが5個の場合は、星を描くような感じで締めていくと」

タイヤを交換した後にもう一度ナットを締める、増し締め作業も必要です。

JAF宮城支部広報担当佐藤陽さん「短い距離で構いませんので、数メートル走行してナットが緩んでいないか確認する。締めすぎると壊れてしまいますし、緩すぎると外れますので、できれば締め付けトルクが分かる専用の工具を買っていただいて締めていただいた方がより安全ではないかなと」

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