今季序盤にチームから追放されていたエムバペ 追放解除の代償は8000万ユーロのボーナス

写真:エムバペは今後、どんな決断を下すのだろうか ©Getty Images

パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エムバペは今夏、2025年6月30日までの契約延長オプションを行使せず、今シーズン終了後の2024年6月30日の契約満了をもってクラブを退団する意思を明らかにして、クラブ側と対立した。

エムバペの対応に激怒したパリ・サンジェルマン側はトップチームの活動から一時的に彼を追放し、日本と韓国へのプレシーズンツアーにも参加させなかった。また、リーグ・アン開幕戦のロリアン戦もメンバー外となった。

当初、エムバペがチームに復帰する唯一の方法は新しい契約書にサインすることだと言われていたが、エムバペはこれを拒否し、今も新たな契約は結んでいない。

その代わり、彼は契約に含まれていたボーナスを破棄することでトップチームへの復帰が許可されたそうで、イギリス『デイリーメール』電子版によると、その額は8000万ユーロ(約130億7540万円)にも上るという。

これによってエンバペはリーグ第2節トゥールーズ戦から復帰し、ここまでリーグ戦11試合に出場して13ゴールを挙げるなど、エースとして活躍している。

ただ、これですべての問題が解決したわけではなく、現状では今シーズン終了後にフリートランスファーとなることに変わりはない。世界最高クラスの選手を無料で手放す危険にさらされているパリ・サンジェルマン側は、今なお契約延長を熱望しており、引き続き交渉を続けると見られている。

エムバペを巡っては、かねてからレアル・マドリードへの移籍が有力視されていたが、最近になってレアル・マドリード側が彼の獲得を断念したという報道も出始めている。一方で、エムバペ自身が「ファンだった」というリヴァプール移籍の噂も浮上し、将来はいまだに不透明なものになっている。

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