ふるさと納税が好調の宮城・気仙沼市 東北一の前年度を既に上回る

宮城県気仙沼市は2022年度、ふるさと納税の寄付額が東北の自治体でトップになりました。2023年度は既に2022年度の寄付額を超え、50億円に到達しました。

ふるさと納税は、生まれ育った自治体などに寄付をすると所得税や住民税から控除される仕組みで、実質自己負担が2000円で返礼品などがもらえることから人気となっています。

気仙沼市に寄付されたふるさと納税は、10日時点で東北でトップとなった2022年度の49億3000万円を超えて50億円に到達しました。

ふるさと納税をめぐっては、総務省が過度な返礼品競争を防ぐために10月から基準を厳格化したことで寄付額を引き上げた所もあり、その前に駆け込みで寄付をする動きも多かったといいます。

こうした理由に加え、気仙沼市ではふるさと納税を受け付けるサイトを年々増やし現在は20サイトまで拡充していて、返礼品の数も1000を超えました。

気仙沼市けせんぬま創生戦略室臼倉拓志室長「カニですとか牛タン、フカヒレ、カキが人気ですが、2022年度末からラインナップに加えたサケの切り身が大変好評となっております」

ふるさと納税の寄付は年末にかけて増加する傾向にあることから、気仙沼市では2023年度は2022年度の1.4倍に当たる70億円を見込んでいます。

気仙沼市けせんぬま創生戦略室臼倉拓志室長「(年末も)例年通り多くの寄付をいただければありがたいなと思っていますので、引き続きご支援いただければありがたいなと考えています」

気仙沼市、は寄付を財源に小中学校の給食や第2子以降の保育料無償化などに取り組んでいます。

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