かつて確執があったスパレッティ監督とトッティ氏、6年ぶりに和解を果たす

写真:スパレッティは6年ぶりにトッティ氏と和解した ©Getty Images

かつてローマの指揮官と選手という間柄であり、起用法などを巡って確執があったルチアーノ・スパレッティ現イタリア代表監督とフランチェスコ・トッティ氏が、6年ぶりの和解を果たした。イタリアのオンラインメディア『カルチョメルカートドットコム』が報じている。

両者は現地時間11月16日午後、FIGC(イタリアサッカー連盟)のガブリエレ・グラヴィーナ会長や元イタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォン氏らとともにローマ市内にあるバンビーノ・ジェズー小児病院を訪問。別々に現地に到着したスパレッティ監督とトッティ氏は、病院の前庭において笑顔で握手し、抱擁を交わした。その際、スパレッティ監督は「心からのハグをさせてくれ」とトッティ氏に声をかけた。

一行は病院で子どもたちから贈り物を受け取り、プレゼントを渡した後、各病棟を訪問して交流を図った。訪問終了後、トッティ氏はスパレッティ監督との和解について次のように語った。

「スパレッティとの抱擁は二の次だ。今日は私たちが訪問した子どもたちにとって特別な日だ。この日のために準備してきて、なんとかやり遂げることができた」

「ようやく少し和解することができた。ハグは何よりも子どもたちのためであり、そのことが何よりも重要なんだ。言葉を交わしたかって? いや、私たちの間にはサッカーを超えた関係性がある。だから視線を交わすだけで十分だった」

「彼と再会するのにこれ以上の機会はなかった。この瞬間を誰かに捧げることができたのなら、それはさらに良いことだ。我々は自分のためではなく、誰かのために行動しなければならない。この和解を喜んでくれた人は大勢いた」

「我々が心の底から言い争ったことは一度もなかった。それどころか、我々は常にお互いを尊重していた。そして、大人が頻繁に口論をする傾向にあるこの紛争の時代に、お互いに抱擁し、子どもたちにそれを伝えることは、より良い未来へのメッセージになり得るだろう」

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