信楽焼の産地で知られる滋賀県甲賀市信楽町で、2024年のえと「辰(たつ)」の置物作りが最盛期を迎えている。窯元では、土の風合いを生かしたかわいい辰がずらりと並び、一足早く迎春準備が進んでいる。
江戸初期に創業した「明山陶業」では8月から本格的に作業が始まった。12月中旬までに2千体を仕上げる。職人6人が型で体の部分を作り、角やひげを付けて躍動感を出している。釉薬を施した黒い目はきらりと光る。
高さ10センチの親、6センチの子など、3種類。9代目の石野伸也さん(45)は「新年をほのぼのと温かく過ごすイメージでつくりました」と話す。
親子セットなどを近くの直売店や自社ホームページで販売している。