一発逆転なるか!?シードは優勝が“絶対条件”の宮田成華と大里桃子がV戦線

7日が誕生日。26歳はいいことあるかも(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(17日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆1489人)

来季シード奪取には優勝しかない。そんな逆境にいる宮田成華が首位と3打差3位で週末を迎える。メルセデスランキング(MR)80位で迎えた今大会、70位以内になればQT(予選会)もファイナルから…なんて欲は持たない。「ファーストQT(21日開幕)から行くつもり」で会場入りした。

ところが、ふたを開ければ初日が5バーディ、1ボギー「67」。連日の「67」となったこの日、インスタートの17番(パー5)で「上って下ってのフックライン」の10m、イーグルパットを沈めて見せた。「いい緊張感でできている」と納得顔だ。

逆境や、大一番でへこたれない。2019年の最終プロテストは、「パーではダメ」と分かっていた最終日最終18番でバーディを奪って合格した。「追い込まれた方が強いかもしれない。でも、私の性格的に気合を入れ過ぎると空回りするので、できることだけをやる」。この日は17番のイーグルまで全部パー。「あしたはもう少し早い段階でバーディが来たら楽になる。チャンスを多く作っていきたい」と力を込めた。

メルセデスランク86位から逆襲だ(撮影/大澤進二)

宮田同様、シード獲得には優勝しかない大里桃子も5打差10位の好位置で決勝ラウンドに臨む。今季は出場34試合でトップ10が1度だけ。MR86位の今、ファーストQTにいい状態で臨むことだけを考える。

夏ごろからソールが引っ掛かる感じがしていたアイアンを今大会でフルチェンジした。「バウンスを少し削ってもらって、いろいろ調整してもらった。ラインが出るようになった」。強みだったショットの精度を取り戻しつつある。

4シーズン守ってきたシード喪失の危機だが、気持ちも調子も上向きだ。「パッティングもずっと思うように打てていなかったけど、試合前にそれを直せた。久しぶりにいいゴルフができている。あと2日、楽しみですね」と少しだけ頬を緩ませた。(松山市/石井操)

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