「もう見たくない」市川猿之助“執行猶予付き”判決に得られぬ共感…歌舞伎復帰はさらなるいばらの道へ

両親の自殺を手助けしたとして自殺ほう助罪で起訴されていた市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)被告(47)。11月17日、東京地裁は猿之助被告に対し、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を下した。だが執行猶予付きの判決が出たことに対し、ネット上では冷ややかな反応も上がっている。

今年5月、週刊誌による自身のパワハラ・セクハラ報道がきっかけとなり自死を決意したという猿之助被告。両親に伝えると、母の延子さん(享年75)は「私たちも逝く」、父の段四郎さん(享年76)は「うん」と応じたと供述。検察側は、自殺の意思は猿之助被告によって誘発されたと主張していた。

両親に向精神薬を溶かした水を飲ませた後、顔をビニール袋で覆ったという猿之助被告。自身もまた、意識がもうろうとした状態で見つかった。

裁判中、歌舞伎への思いを尋ねられると「幼いころから自分は歌舞伎だけ。歌舞伎が自分の存在そのものです」と答えていたという猿之助被告。「許されるのであれば歌舞伎にかかわり、舞台にも立ちたい。歌舞伎をすることで償っていきたい」とも語っていた。

「そもそものきっかけは自身のセクハラやパワハラに関する報道。また裁判中に歌舞伎界へ復帰したいと意欲を示したことに対し、違和感を持つ人も少なくありませんでした。そんななかで執行猶予が付いたため、さらに反感を買ってしまったようです。

自殺ほう助とはいえ、二人が亡くなっていますからね。量刑の妥当性という議論とは別に、執行猶予が付いたこと自体に後味の悪さを感じた人も多かったようです。結果、猿之助さんの今後にも暗雲が立ち込めることになりそうです。

というのも同じく伝統芸能の世界に身を置く落語家・立川志らく(60)さんが《歌舞伎に復帰出来るかどうかは歌舞伎ファンと歌舞伎の関係者が決める事》と自身のSNSに投稿していたように、復帰するなら世間の反応やファンからの支持が重要になってきますからね。

トッププレイヤーとしてファンも多かった猿之助被告。ただでさえ復帰はいばらの道ですが、今回の判決に共感が得られていない以上はさらに難しいものになるでしょう」(舞台関係者)

判決の報道に対し、SNS上でこのような声が寄せられていた。

《猿之助の顔はもう見たくないし、舞台復帰したとしても見にいく人いるの?》
《親をあのようにしておいてこの判決は甘くないですか?今後舞台に戻って来てもどのツラ下げて感は拭えないですが》
《「エンタテイメント業界における貢献」は情状の酌量に盛り込まれてはいけないと思う。猿之助の復帰も簡単ではないと思う》

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