倉敷 グループホームで入所者虐待 市が新規受け入れ6カ月停止処分

倉敷市役所

 倉敷市は17日、同市菰池のグループホーム「長楽園」で入所者への虐待があったとして、介護保険法に基づき新規利用の受け入れを12月1日から6カ月間停止する処分を通知したと発表した。

 市によると、高齢の入所者16人に対し、2021年以降、職員6人による不適切な言動や身体的拘束があった。職員1人が朝食会場のリビングに集まるのが遅れた女性を強い口調で叱責(しっせき)。13人のベッドに「緊急やむを得ない場合」に限られる転落防止用の柵を常時設置し行動を制限した。施設長は虐待を知りながら改善策を講じておらず、複数の入所者に侮辱的な言動を行った。

 関係者から7月に通報を受けた市が監査し、同法が定める人格尊重義務違反に当たると判断した。処分のほかに、3カ月間(9~11月分)の介護報酬の減額措置を取る。

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