エヴァートン、230億円超損失のFFP違反で勝ち点10ポイントの剥奪が決定

写真:エヴァートンは勝ち点剥奪により19位に転落……

プレミアリーグは現地時間11月17日、同リーグが導入している独自のファイナンシャル・フェアプレー規則である、過去3シーズンの累積赤字額で判断する「収益性と持続可能性に関する規則(PSRs)」に違反したとして、エヴァートンに勝ち点10ポイントの即時剥奪処分を科したことを公表した。

プレミアリーグは今年初め、エヴァートンに対して規則違反に関する告訴状を出し、この件を独立委員会に付託していた。エヴァートン側は2021-22シーズンについてはPSRsに違反していることを認めていたが、プレミアリーグ側は他のシーズンについても違反があると見て係争を続けていた。

そして10月に5日間の公聴会を行った結果、独立委員会はプレミアリーグ側の主張を認め、エヴァートンに過去3シーズン累計で1億2450万ポンド(約231億3320万円)の損失が発生していると断定。

PSRsで認められている最大の損失額である1億500万ポンド(約195億1640万円)を超過しているため、10ポイント減点のスポーツ的制裁を科すべきであると結論づけた。

エヴァートンはプレミアリーグ第12節終了時点で勝ち点14を獲得し、14位につけていた。ここから10ポイントが剥奪されることによって勝ち点は4となり、同じく4ポイントのバーンリーを得失点差で上回って19位まで転落することになる。

なお、エヴァートンはクラブの公式サイトでこの件に関する公式声明を出しており、「独立委員会が全く不釣り合いで不当なスポーツ的制裁を科した」とし、この決定に対してプレミアリーグに控訴する意向を示している。

エヴァートンによると、今後、控訴手続きが開始され、プレミアリーグの規則に従って任命された控訴委員会による審理が行われることになるという。

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