茨城・筑西市、給食を完全無償 小中学校で来春から 

筑西市役所=同市丙

茨城県筑西市の須藤茂市長は17日、2024年1月から市立小中学校の給食費を継続して完全無償化する方針を明らかにした。同日開かれた市議会臨時会の議案質疑で、三浦譲氏(共産)の質問に答えた。須藤市長は、円安や物価高の影響で保護者負担が増しているとして「しっかりとやっていきたい」と述べた。

臨時会本会議は同日、同年1~3月の期間限定で給食費を完全無償化する事業費を盛り込んだ23年度一般会計補正予算案を、全会一致で可決。市は年間で費用約3億7千万円が必要と見込み、24年度一般会計当初予算案に盛り込む考え。

同補正予算案を巡る議案質疑で、須藤市長は「(保護者が)いろいろな負担を抱えている中で学校給食費は最たるもの。なんとかしなくちゃいけない」と説明。「4月からも(無償化を)しっかりと継続していきたい」と述べた。

市によると、月額の給食費は児童4800円、生徒5300円。現在は市の助成(1500円)と国の物価高対応の臨時交付金(500円)を差し引いた金額を保護者負担としている。完全無償化には一般財源を充てる方針。5月1日現在、同市立小中学校に通う児童は4487人、生徒は2329人。

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