中東情勢悪化で砲弾供与減 ゼレンスキー氏が危機感

ウクライナのゼレンスキー大統領(ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、中東情勢の悪化により欧米諸国からウクライナへの砲弾供与が遅れていると指摘した。首都キーウ(キエフ)で記者団に「われわれへの供給が減少した」と述べ、侵攻に対する国際社会の関心が薄れることに危機感を示した。米ブルームバーグ通信が伝えた。

 ゼレンスキー氏は、欧米から支援を得ることに注力していると述べた上で「支援がなければ、われわれは後退してしまう」と訴えた。「誰もが生き残るために戦っている」とも述べ、一定程度の支援の遅れはやむを得ないとの見解を示した。

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