渋谷駅 桜丘地区の大規模ランドマーク 「渋谷サクラステージ」 11/30に竣工 開業はまだ先ですが現在の状況をご紹介(東京都 渋谷区)

渋谷駅周辺で続いている再開発ですが、桜丘地区の大規模な新ランドマークとなる「Shibuya Sakura Stage」(渋谷サクラステージ)の竣工が、いよいよ2023年11月30日に迫っています。渋谷サクラステージは、11月30日の竣工以降順次店舗やオフィス等が開業していき、おおむねが開業する2024年夏には、まちびらきのイベントが行われる予定です。

竣工前の「Shibuya Sakura Stage」(渋谷サクラステージ)をご紹介

少し早いですが、10月中旬~11月上旬ごろの写真を中心に、竣工前の現在の近況をご紹介します。
下の写真は、ちょうど246号線の横あたりから、大きな建物「SHIBUYAタワー」の角の部分を見たところです。建物の外観の2~4階部分には、建物名の通りに、ピンク色の桜を模したイラストが目立っています。
写真左の方向が渋谷駅で、右側に行っている道は、恵比寿方面へ行く方向になります。写真の左側のビル2階部分には、渋谷駅西口歩道橋デッキ(JR渋谷駅西口から国道246号線の三軒茶屋方面等へ渡る、渋谷駅西口交差点にかかる歩道橋です。「渋谷フクラス」に繋がっています)が見えています。この建物の奥に、JR線が走っています。

ビルの1階部分を見ると、地下および2階への導線があるのが分かります。ここが縦軸動線「アーバンコア」になります。Shibuya Sakura Stageのロゴも見えてます。

(下左写真)246号線沿いに立ち、JR線の高架と建物の間を見上げると、JR高架上に建設中の建物と渋谷サクラステージ「SHIBUYAタワー」との間には、空間があるのがわかります。JR高架上に新改札ができる予定で、この間が3階でつながることになり線路を挟んだ「渋谷ストリーム」とも行き来ができるようになります。

(下右写真)渋谷駅西口歩道橋デッキの下の、246号線沿いです。この辺りは奥に向かって少しずつ登る坂になっており、1階に上るための階段があります。

左)Shibuya Sakura Stageの左がJRの高架とその上の建物です 、右)246沿いの建物右に立ち、三軒茶屋方面を見ています。

下の写真は、渋谷駅西口歩道橋デッキ上「渋谷フクラス(旧、東急プラザ渋谷)」の辺りから見た「渋谷サクラステージ」です。首都高速3号線が歩道橋デッキの上を通っており、その奥に建つひときわ目立つ高層の建物が「SHIBUYAタワー」です。その左奥の白渕窓のある建物が、Googleの日本法人が入る「渋谷ストリーム」(地上35階、高さ180m)で、サクラステージのSHIBUYAタワーよりも1mだけ高いビルのようです。

渋谷フクラスあたりから

先ほどの場所から渋谷駅西口歩道橋デッキ上高速道路の下方面に進むと、「SHIBUYAタワー」に近づきます。この2階のデッキからの入り口が、人通りが多くなると思われるためこの渋谷サクラステージへのメインゲートになると考えられます。

2階デッキ上からの眺め

「Shibuya Sakura Stage」(渋谷サクラステージ)に関して少しだけ説明

ここで、「Shibuya Sakura Stage」(渋谷サクラステージ)に関して、少しだけ説明をしておきます。
下記が外観のイメージで、写真正面にある一番背の高いビルが、地上39階・約179mの「SHIBUYAタワー」と呼ばれる建物になります。

「Shibuya Sakura Stage」外観イメージ  写真:東急不動産

全体としては、下図のように3つの街区で構成され、A街区「SHIBUYA サイド」の敷地が一番広く、2つの建物で構成されます。B街区、C街区は、桜丘の急激な坂を上った上に建つことになります。

全体の平面図 画像:東急不動産

全体が「働・遊・住」を兼ね備えた複合施設となっており、オフィスや商業施設、住宅、サービスアパートメント、子育て支援施設、起業支援施設、国際医療施設などで構成されています。

全体の断面図 画像:東急不動産

渋谷区の資料を見ると、渋谷駅南口北側自由通路は、竣工が2026年度末の予定となっており、JR線を3Fレベルで横断する跨線橋として自由通路を整備し、自由通路西側で渋谷サクラステージに、東側で渋谷ストリームに接続するようです。ここに、渋谷駅南口橋上駅舎が接続する予定ですが、ここも2026年度の竣工予定となっております。
ただし、「渋谷サクラステージの開業時は工事中の渋谷駅南口北側自由通路を暫定的に通行できるように関係者と調整しており、夜間の工事時間帯を除き通行できる予定」ということですので、来年夏の街びらきまでには、この北側通路が利用できるようになるかもしれません。
また、渋谷サクラステージの南端に位置し、JR線を3Fレベルで横断する跨線橋として南通路が整備され、こちらは2023年12月1日の供用開始予定となっております。通路西側で渋谷サクラステージに、東側で渋谷三丁目方面(ホテルメッツ)へつながり、5:30-24:30の時間で通行ができるようです。

画像: 渋谷区 渋谷駅桜丘口再開発(渋谷サクラステージ)開業に伴う交通環境説明会資料

竣工直前の渋谷サクラステージの様子に戻ります

A街区の南側を恵比寿方向に進んだところです。この道路が整備され、対面での車の通行ができる道路になる予定です。

左奥が「セントラルビル」で、右奥に見えるのが「SAKURAテラス」の建物

「SAKURAテラス」という、2階デッキでA街区SHIBUYAサイドとつながる、B街区SAKURAサイドの建物です。

「SAKURAテラス」

道路をそのまま進み、A街区の端付近まで来て、渋谷駅の方を振り返ったところです。A街区/SHIBUYAサイドが写真右で、B街区/SAKURAサイドが写真左です。2つの街区は、2・3階のデッキでつながって移動ができるようになっています。写真右の2階通路を右方向に進むと、JR新南口付近で線路上を横切り明治通り方面に繋がる (仮称)南通路 に至ることになります。

2階レベルはデッキでつながっています

下写真は、先ほどの場所から、恵比寿方面に向かって右側にある坂道を登り、坂の途中で下方面を振り返たっところです。正面に見えるピンクと白の建物がA街区の建物で、そこから右方向に向かっているデッキ部分は、渋谷駅の新南口方向まで2・3階レベルで繋がっています。写真の左に見える上階(3階レベル)にある、木が植えられているところが、地図で「桜丘の森」と記されている広場です。

坂を登ってきて、A街区の方向を振り返ったところです

下記写真は、更に少し坂道を登りきりT字に交わる道路を右に曲がり、B街区の南側まで歩いて来たところのものです。写真右半分の建物が、B街区の「SAKURAタワー」で、下層はオフィスやサービスアパートメントになり、上層の16~30階は住宅スペースになるようです。写真の左奥に見えるのが、A街区の「SHIBUYAタワー」です。

左がB街区の桜タワー、坂の上にあるため、建物3階が地上部分になります

上写真の左の道をそのまま前方に進み、右を向くとこのような感じです。地図で「はぐくみSTAGE」となっている広場が見えます。芝生の奥に見えるベージュの建物がC街区の建物です。

B街区のSAKURAタワーの前には、芝生の広場が見えます

そのままB街区を右手に見ながら道を進みむと、道が下り坂になります。下写真は、先ほどの「SAKURAテラス」を坂上から見た写真です。道の先を見ていただくとと、急な坂道の横に立っている建物なのが分かるかと思います。写真の真ん中下にある茶色い通路が、先ほど道路の上を2階部分で渡っていた通路になります。

坂の上から見たSAKURAテラスの建物

坂の上から、一番下のA街区のビルが建つところに降りてきたところの写真です。正面に見えている大きなビルが、SHIBUYAタワーです。窓が多いので、全面に空が映っていてきれいですね。

正面が、最初に見た渋谷駅からの角にある建物、A街区のSHIBUYAタワー

今回は、竣工まであと少しというタイミングでの、渋谷駅の桜丘地区の「Shibuya Sakura Stage」(渋谷サクラステージ)の様子を紹介しました。11月30日の竣工と来年夏の街びらきが楽しみになってきました。渋谷駅付近では、JR渋谷駅の改良工事も続いていますが、2023年11月18・19日の線路切換工事で、線路の切替を伴う大きな工事としては一区切りがつくようで、今後は駅舎や周辺ビルなどの工事が本格化するそうです。
例えば、ヒカリエ裏の渋谷二丁目17地区・渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)の竣工は2024年5月末の予定、渋谷駅南口橋上駅舎竣工が2026年度、渋谷スクランブルスクエアの第2期(中央棟・西棟)は2027年度の開業予定となっています。訪れるたびに街の景色が大きく変わっていると感じている方も多いかと思いますが、あと数年間は大きな工事が続くことになりそうです。

(写真:鎌田啓吾/ 鉄道チャンネル)

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