女性が飛び降りそう…JR浦和駅前の6階建てビル屋上にいた10代、すでに柵の外側へ にぎわうロータリーのグルメイベント騒然…会場にいた男性客2人、急いで女性の元へ 集まるパトカー、警官と連携し女性を無事保護「必死だった」

感謝状が贈呈された団体職員菊地博之さん(右)

 埼玉県さいたま市浦和区のビル屋上で庇(ひさし)の上に座っていた10代女性の救助活動に貢献したとして、県警は10月31日、同市浦和区の県警本部で、同市緑区の団体職員菊地博之さん(50)と東京都江戸川区の会社員瀬下貴之さん(42)に感謝状を贈呈した。

 県警によると、9月23日午後3時45分ごろ、JR浦和駅東口前の市民広場で開催のイベントに来ていた菊地さんと瀬下さんが周囲の騒ぎに気付き、6階建てビル屋上の柵の外側の庇の上に座り込む女性を発見。菊地さんはエレベーターで、瀬下さんは非常階段で女性の元に向かった。2人は警官と協力し女性を救助した。感謝状を受け取った菊地さんは「必死に、安全確保の気持ちでいた」話した。

■にぎわうイベント会場、パトカー集まり騒然(以下、初報記事)

 9月23日午後、さいたま市浦和区のJR浦和駅東口前の6階建てビルの屋上の縁に人が座り込み、通報で駆け付けた警察と消防が保護する騒ぎがあった。

 浦和署やさいたま市消防局によると、同3時45分ごろ、「屋上に人がいる。調査してほしい」などと通報が相次いだ。警察官や消防署員が駆け付けて粘り強く説得し、欄干の内側に連れ戻した。

 土曜の午後、買い物客やグルメイベントの来場者でにぎわっていた駅前ロータリーはパトカーや消防車両が集まり、騒然となった。目撃していた人々は「飛び降りちゃうのかな」「落ちたら大変」と心配そうに話し、無事保護されると胸をなで下ろしていた。

© 株式会社埼玉新聞社