米メキシコ、薬物対策を加速 首脳会談、中国協力受け

バイデン米大統領(ゲッティ=共同)

 【サンフランシスコ共同】バイデン米大統領は17日、西部サンフランシスコでメキシコのロペスオブラドール大統領と会談した。中国製原料が使われる医療用麻薬フェンタニルの乱用防止に向けて米中首脳が合意したことを受け、メキシコの密輸組織を壊滅する方策を話し合った。中国の協力を追い風に薬物対策を加速させる。

 フェンタニルは、米国で乱用による死者が急増している。中国で製造された原料をメキシコの犯罪組織が合成し、米国に密輸してきた。バイデン氏は会談冒頭で「違法薬物のまん延を食い止めるために一緒に取り組む」と訴えた。

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