グラミー新人賞候補、グレイシー・エイブラムスの新曲を収録した新ドラマ『バカニアーズ』サントラ

Gracie Abrams - Photo: Harmony Gerber/Getty Images

来年行われる第66回グラミー賞の最優秀新人賞にノミネートされ、テイラー・スウィフトの“The Eras Tour”でオープニングアクトのひとりに抜擢、映画監督J.J.エイブラムスの娘としても知られる23歳のシンガーソングライター、グレイシー・エイブラムス(Gracie Abrams)が、アーロン・デスナーと共作したニュー・シングル「Cedar」を収録したApple TV+の新ドラマ・シリーズ『バカニアーズ』の公式サウンドトラックがリリースされた。

別れに伴い渦巻く、胸が張り裂けるそうな感情を記録したこの瑞々しいピアノ・バラード曲「Cedar」で、彼女は「It’s been good to know ya(あなたと知り合えてよかった)」と囁くように歌い始め、ピアノとギターが織り成す豊かな演奏に乗せて、相手が嘘をつくことを学んだ理由について模索しながら、最悪の別れになるかもしれないという最も辛い現実を嘆いでいる。

さらに、ヴァン・エッテンが歌う「Close to You」は、同サウンドトラックに魅惑的なロマンスの一片を加えている。同曲の冒頭で、爽やかなビートと物憂げなギター演奏に乗せて、「I got a taste of being with you, don’t wanna waste more time(あなたと一緒にいることを味わってしまったから、これ以上時間を無駄にしたくない)」と彼女は切り出す。リバーブで洗浄され、目の覚めるような親密さに触れたドリーミーなノワールのようなこの曲のサビで、彼女はこう歌う。

Put on your best dress and get outta your head
Can we forget about everybody else?
What do you do when you got so much to lose?
Maybe tomorrow we’ll get away
And I’ll stay, close to you
最高のドレスを着て、頭の中から逃げ出そう
他のみんなのことは忘れよう
失うものがたくさんあるとき、君はどうする?
明日になったら一緒に逃げよう
そして私は君のそばにいるよ

ウォーペイントのステラ・モズガワがプロデュースを手掛け、ヴァン・エッテン、グレイシー・エイブラムス、ミヤ・フォリックら女性ミュージシャンの楽曲だけで構成されたこのサウンドトラックは、『バッカニアーズ』のApple TV+での全世界配信開始にあわせて11月8日にリリースされた。

同アルバムについて、ステラ・モズガワはこう語っている。

「ユニークな才能を持ったアーティストたちと一緒に仕事ができたことは、本当に素晴らしい経験でした。みんな全力で取り組んでくれて、クリエイティブなプロセスについてかけがえのないことを教えてくれました。アーティストたちが歌を通して各登場人物のジャーニーを描き出すのを目の当たりにするのは喜びであり、このアルバムは、ドラマを盛り上げる本当に刺激的なお供のように感じられます」

Written By Will Schube

© ユニバーサル ミュージック合同会社