百石高生3人 上位入賞 料理コンテスト全国大会

全国のコンテストで上位入賞を果たした(右から)中島さん、中村さん、山﨑さん

 青森県おいらせ町の百石高校食物調理科の3年生3人が、本年度の料理全国コンテストで上位入賞を果たした。10月に福井県大野市で開かれた「全国高校生クッキングコンテスト」では、中村文珂(ふみか)さん(17)と中島詩音さん(18)が銅賞(全国高校長協会家庭部会理事長賞)を獲得。チーズフェスタ「第12回チー1グランプリ」では山﨑遥陽(はるひ)さん(18)が準グランプリに輝いた。

 コンテストは全国産業教育フェア福井大会(実行委員会、文部科学省など主催)の種目の一つで、1次の書類審査に全国の高校生43チームがエントリー。50分以内での調理などで順位を競う最終審査に6組が進出し、中村さんと中島さんは他チームが終える中、制限時間ぎりぎりの残り20秒で料理を仕上げた。

 チー1グランプリはチーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会で組織する実行委が主催し、一般を含む1330作品が出品された。山﨑さんは「ホタテとサーモンとモッツァレラのミルフィーユ仕立て」を考案。全国6ブロック12作品が進む最終審査に残り、準グランプリ2作品の一つに選ばれた。

 13日、おいらせ町役場を訪ねた3人は成田隆町長、松林義一教育長に受賞を報告。中村さんと中島さんは「練習通り100点の出来。1位を目指していたので少し悔しくもあったが、周囲や親の声で、すごいことだと実感が湧いた」とし、八戸市内のホテルに就職が決まっている山﨑さんは「自分がおいしいと思うものを評価されたことはとても自信になった」と話した。成田町長は「一生懸命臨んだことが何よりの成果で、生涯忘れない思い出になる。経験したことを後輩にアドバイスしてほしい」と全国大会の経験を高く評価した。

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