『ワンピース』アラバスタ編には重要な伏線が?悪魔の実古代兵器プルトンとの関係は

最新話が更新されるたびに面白さが加速するマンガ『ONE PIECE』(ワンピース)。読者の間では、過去にあったアラバスタ編の描写に重要な伏線が隠されているのではと話題になっています。いったいどのような要素が注目されているのでしょうか。

※記事の性質上、内容に触れています。

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アラバスタ編には多くの伏線が隠れている?

『週刊少年ジャンプ』で連載中の本編にて、アラバスタ王国を統治するネフェルタリ家が、「ある巨大な王国」を滅した20人の王族のうちの1人であったことが判明しました。

「ある巨大な王国」とは、かつて『ONE PIECE』の世界に存在したとされている伝承上の国です。過去には、世界の秘密が記された重要資料である“歴史の本文(ポーネ・グリフ)”研究をおこなっていたクローバーが言及。作中でも謎の多い“空白の100年”の間に存在したとされています。

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なお「ある巨大な王国」を滅した王たちは、“世界政府”の構成員として一族揃って聖地マリージョアへ移住。一方でネフェルタリ家のみは拒否していたこともわかりました。

『ONE PIECE』の世界で特に強大な権力を持つ世界政府にとって、ネフェルタリ家は重要でありながらかなり異分子的な存在だったといえるでしょう。

そして、アラバスタ王国の第12代国王ネフェルタリ・コブラはすでに死亡。彼の娘でネフェルタリ・アラバスタの王女ビビも逃走中という状況です。

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アラバスタ王国をめぐる怒涛の展開に、読者の間ではかつてのアラバスタ編に今後の伏線が隠されているのではないかと予想する声が続出。ネット上ではさまざまな考察が繰り広げられています。

“古代兵器プルトン”との関係を指摘する声

そもそもネフェルタリ家が“歴史の本文”の守護を義務付けられてきた一族ということもあり、アラバスタ王国は謎多き国として議論に上がることが多いよう。例えばアラバスタ王国にある「アルバーナ宮殿」は4000年の歴史を持つとされているため、「ある巨大な王国」の滅亡や空白の100年より前から国があると考えられます。

加えてネフェルタリ家の国王コブラはまだ12代目。長い歴史を持つ国家にもかかわらず王の数が少なすぎることから、何かしらの歴史的な秘密が隠されているのではないかと読者の間で言われています。

また、アラバスタ編でクローズアップされた“古代兵器プルトン”にまつわる伏線を指摘する意見も。アラバスタ編では、アラバスタ王国にプルトンが隠されていると踏んだクロコダイルが王国を侵攻。クロコダイルに命じられ、考古学者のニコ・ロビンが“歴史の本文”を解読するというシーンが描かれました。

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その後プルトンはワノ国にあると判明しましたが、ネット上では「そもそもアラバスタ王国にプルトンがあるという噂は、アラバスタ王国を守るために広められた嘘だったのでは」と指摘する声があります。

実際アラバスタ王国は世界政府に同調しないスタンスをとっていたため、早々に排除の対象になってもおかしくありません。それにもかかわらず国が存続しているのは、「プルトンの存在が脅威となっていた」からだと推察されています。

悪魔の実の能力の、継承が行われている可能性

ほかにも、アラバスタ王国では悪魔の実の能力の継承がおこなわれているのではとの考察が。

アラバスタ王国では動物のジャッカルとファルコンがかつてより守護神とされていますが、王国の護衛隊を務めるチャカとペルもそれぞれジャッカルとファルコンをモチーフにした悪魔の実の能力者です。

偶然の一致とは考えにくく、ネット上には「アラバスタ秘伝の能力継承儀式があるのかも」といった説があがっていました。

新事実が判明するたび、謎が深まる『ONE PIECE』の世界。秘密に迫るカギは過去編の描写に隠されているかもしれません。

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