
米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が2年ぶり2度目のアメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた17日、鹿児島県内からも祝福の声が上がった。“大谷効果”にあやかった関係者は早くも来季の活躍に期待を寄せた。
甲冑(かっちゅう)製造の丸武産業(薩摩川内市)の田ノ上智隆社長(44)は「大谷選手に最もふさわしい賞」とたたえた。今季、エンゼルスの選手が本塁打後のパフォーマンスに同社製のかぶとをかぶり話題になった。注文や問い合わせ、工房の来場者が増える反響もあり「追い風にして、よろいかぶとの歴史を絶やさぬよう職人一丸で製造に励みたい」と今後を見据えた。
大谷選手のサイン入りユニホームを3年連続で落札している日栄産業(鹿児島市)の今針山栄二会長(71)は「自分ごとのようにうれしい」と大喜びした。ユニホームは同社が経営する市内モスバーガーの店舗で展示し、売り上げにも貢献した。「次はどんな成績を残すのか楽しみ」と来季が待ちきれない様子だった。
鹿児島県の塩田康一知事も、同日の定例会見で「鹿児島のかぶとをPRしていただいてありがたい」と感謝を述べた。
