AGF2023「Clock over ORQUESTA」無料コミックお渡し会&速水奨さんインタビューをお届け!

「クロケスタ」は謎のビスクドール・ティンクに導かれ、夢の世界「Never↓and」に迷い込んだ12人の主人公たちが望みを叶えるためにバトルロイヤルを繰り広げる物語だ。上は66歳、下は17歳と年齢層が幅広い現実世界の姿を男性声優、夢の世界で少年となった姿を女性声優が演じている。

ボカロPとコラボレーションしたキャラクターソングや、ユーザー投票で決まるマルチエンディング形式の描き下ろしコミック&ボイスドラマなどを展開中。「First season BATTLE 1on1」を経て、勝ち進んだメンバーが2名1組のチーム戦に挑む「Second season BATTLE 2on2」が2024年2月7日に開幕予定だ。

アニメイトガールズフェスティバル(以下、AGF)のブースでは「クロケスタ」の試し読みコミックのお渡し会を実施。名前も身元も不確かな謎めいた人物「???」を演じる速水奨さんのほか、クロケスタアンバサダーを担う服部想之介さん(小豆沢三斗/青年)、野田てつろうさん(音葉五百助/青年)、金田朋子さん(天馬六華/少年)が参加し、わずかな時間ながら声優陣と触れ合える貴重な機会を前に多くのファンが訪れていた。

■???役を演じる速水奨さんへインタビュー

――お渡し会でのご感想をお願いいたします。

速水さん:窓からお渡しするだけで全体を見渡せていないのですが、女性が集まるコンテンツのイベントは熱気がありますね。自分がいていいのかなと一瞬戸惑いもありましたけど(笑)、非常に近い距離でお話しができる、いい機会になりました。

――「クロケスタ」の面白さ、魅力はどのような部分で感じられますか?

速水さん:僕の出演は物語の本当にごく一部なので、全体像を把握できてはいないのですが……このコミックを読むと、キャラクターも非常にユニークですし、年齢差もあったり、それぞれの設定も非常に面白そうですよね。謎も多く、それを解いていくのも楽しいんだろうなと思います。

――コミックをご覧になって、速水さんが気になったキャラクターを教えてください。

速水さん:まずはティンクですね。あとは春海一十さんや、天馬六華さんも気になります。

――謎の多いキャラクター「???」を演じていただくうえで意識したことはありますか?

速水さん:僕がこんな取材を受けていいのかと思ってしまうくらいなんですが、名前からして「???」ですし、それくらいお答えできることが非常に少ないんですよね。その中で聞いてくださる方、見てくださる方が、より自分の中の想像力をかき立てるような、色々な余韻を残して演じられればいいなと思いました。年齢とか、執事のような雰囲気もありますけど職業とか、皆さんのお好きなように想像してもらえればいいようにキャラクターを作ったつもりでいます。

――ここまで謎に包まれた役を演じられたことはありますか?

速水さん:ないですね。とはいえ名前は記号ですし、これから演じていって、たとえ名前がつかなくても記憶に残る役を演じられたらいいなと思います。

スタッフ:「???」に関してお話しできることは本当に少ないのですが、裏話として……収録の際はリモートでプロデューサーや作家が収録を聞きながらキャラクターのチェックを行っていたのですが、拍手喝采で「バッチリです!」となりました。

――ファンと直接触れ合ってみていかがでしたか? どのようなお話をされたのでしょうか。

速水さん:皆さんの持っていらっしゃるバッグがほぼ、いわゆる「痛バ」で、そこに皆さんの愛情や熱意を感じました。皆さんが好きな「クロケスタ」の世界について「一緒に盛り上がっていきましょうね!」という温かさを感じました。

キャラクターについては、一切喋っていませんね(笑)。ファンの方も触れてきませんし。お互いに「距離が近いですね」みたいなお話しをさせていただきました。

AGFには何度か参加させていただいてますが、コミケなどもそうですけど、何かを好きな人たちが一堂に会するっていいですよね。人はたくさんいらっしゃいますが、かえって平和な気がします。誰しもが何かを好きなので、疎外感がまったくありませんよね。そこが素敵だなって思います。「痛バッグ」だって勲章のようなものですしね。

――「クロケスタ」は願いを叶えたい参加者同士の熱い戦いも魅力のひとつとなっています。速水さんご自身が最近熱狂したものはありますか?

速水さん:僕は野球が好きで、とくに横浜DeNAベイスターズのファンなので熱狂していたんですが……8月くらいで一旦落ち着きました(笑)。なので今の日本シリーズの結果に興味はなくなってしまったんですけど、試合はとても面白いので毎日見ています。静かな熱狂ですね。

あとは今年、横浜スタジアムで始球式に参加させてもらったんですよ。3万人のお客様の前でボールを投げたのは、今年一番の熱狂でした。

――そんな「クロケスタ」にちなみ、速水さんにとっての最近の願いごとはなんでしょうか?

速水さん:事務所の新人が全員オーディションに受かってほしいというのが、本当に一番の願いですね。でも無制限な願いって人間をダメにすると思うし、やはり代償を払わないといけない気もするんですよ。なので神頼みはあまりしません(笑)。

――今後「クロケスタ」でやってみたいこと、挑戦したいことはありますか? ファンとしては、やはり「もっと出番がほしい!」というのが願いかと思いますが……。

速水さん:僕がキャスティングされた理由は、勝手に作品のラスボスなんじゃないかと思っているんですが……出番が増えることもですが、自分が今まで演じたことのないキャラクターを演じられたら楽しそうだなと思いますね。

――キャラクターソングプロジェクトということで、いずれ速水さんにも歌っていただけるんじゃないかと期待しています。

速水さん:ボーカロイドの作曲家の方もたくさん参加されていて、すごく難しい曲が多そうですよね。僕が歌えるものなのか……?!

スタッフ:「???」はすべて謎に包まれているので、今後歌うことがある“かも”しれませんし、歌わない“かも”しれません。多くのファンに愛されるコンテンツにしたいと日々制作を進めています。

――ファンにメッセージをお願いします。

速水さん:「クロケスタ」を愛して、これからも長く応援してくださいということがひとつ。それから少ししか出番がなくても、皆さんの記憶に残るような……僕も頑張りますので、少しでも気にかけてくださるととても嬉しいです。さらにはこのコンテンツがより大きくなることを、一緒に楽しみましょう。


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