タモリさん“ダさいたま”発言から40年、県庁へ届いた“埼玉愛コメント”の数々 「翔んで埼玉」公開前に大反響 拮抗していた「ダさい派」「ダさくない派」

数々の“埼玉愛コメント”県庁に届く

 埼玉県広報紙「彩の国だより」12月号で行われる「本当に『ダさいたま』!?紙上討論会」について、意見募集締め切りの10日までに804件のコメントが県に寄せられたことが分かった。10日消印有効のため、未着分を含めると総数は若干増える見通し。

 紙上討論会は映画「翔(と)んで埼玉」の続編公開を目前に控える中、「埼玉はダさい」というイメージを逆手に取って企画。県では討論会に向けて10月20日から、「なぜダさいのか」「本当にダさいのか」などに関する“埼玉愛あふれる”コメントを募っていた。

 県広報課によると、「ダさい派」「ダさくない派」はほぼ拮抗(きっこう)しており、同課は「期待以上の反響があった。これだけの人が県について考えてくれたことがうれしい」と話している。埼玉を「ダさい」と思っているか思っていないかにかかわらず、県への熱い思いをつづった“埼玉愛あふれる”コメントは、暫定で全体の47%に上ったという。

 集まった意見のうち、10件ほどが「彩の国だより」に掲載される予定で、県ホームページには紙面に載らなかった約20件を掲載する。「彩の国だより」は県内の各家庭に新聞折り込みで配達される。また、各市区役所・町村役場や県の機関、商業施設などでも入手・閲覧ができる。

 「ダさいたま」を巡る広報紙上討論会が行われるのは40年ぶり2度目。前回はタレントのタモリさんの発言で流行語となった「ダさいたま」をきっかけに企画し、県民の声とともに畑和知事(当時)や所沢市出身のタレント所ジョージさんらの愛と自虐にあふれたメッセージを掲載した。

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