井上貴子 35年間のレスラー人生体現!寺田恵子、松本伊代と歌でも競演 21日東京ドームシティホール大会

女子プロレス団体・LLPW-Xの21日東京ドームシティホール大会で、デビュー35周年記念イベント「ひとしずくの勇気」を開催するプロレスラーの井上貴子が16日、都内のデイリースポーツに来社。同大会で6年ぶりにプロレス再デビューするNØRI(のり)と、デビューするキャサリンを引き連れ、同大会への来場を呼びかけた。

節目の大会を前に、貴子は「いろんな人と出会ったし、試合も何千試合とした。大きなケガもなく、先輩もまだたくさんいて、後輩も出てくれて、恵まれている環境の中で、この大会が35年間を本当に物語っている大会」と意気込み、レスラー人生のすべてが詰まった興行にすると意気込んだ。

全日本女子の88年10・10後楽園ホール大会でデビュー。対戦相手だった井上京子とのタッグで、ディアナの10・8後楽園ホール大会ではW.W.W.Dタッグ王座を獲得した。「3カ月くらいみっちりトレーニングやったら自信がついちゃって(笑)」と円熟期を迎える。2024年はLLPW-Xの神取忍が60歳。「私の40周年はないけれど、神取さんが還暦で大きな試合をやると思うので、その時はいる」と、ゴールを見据えている。

貴子はメインで京子、桃野美桜と共闘し、神取、アジャ・コング、ウナギ・サヤカ組と6人タッグで対戦。「コアラ、パンダ、ウナギ。珍獣です。やっつけたいと思う」と意欲を見せる。親交のあるSHOW―YAの寺田恵子、松本伊代がリング上で歌唱予定。自身も「JEWEL」を歌い、アイドルと女子プロレスに熱狂していた40代、50代を熱くさせる。

同大会で再デビューするNØRIは女子格闘家として、DEEP JEWELSやパンクラスで活躍。プロレスラーとしては2017年、アイスリボンでデビューしたが、同年11月の負傷でプロレスからは長期離脱していた。キャサリンは現役インストラクターで、神取忍のYouTubeチャンネルで展開中の「漢・神取軍団企画」スカウト第1号選手。NØRIは中森華子、キャサリンは薮下めぐみとタッグを組み対戦する。

貴子は「この2人からは昭和的なものを感じる。負けず嫌いで、練習する姿勢がものすごくいい。どれだけ自分をさらけ出せるか。気持ちで見せられるか」と、次世代を託す2人に期待を寄せる。NØRIは「25歳のリスタート。新しい私を見ていただけたら」と気合。キャサリンは「人生で初めて死ぬ気で頑張っている。本当にゼロからのスタート。いろんなスポーツをちょっとずつやってきて、集大成がプロレス。その姿を見せてほしい」とアピールしていた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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