【マイルCS/穴ライズ】「前走内容から、ここも軽視はできない」 想定オッズ“2桁”の妙味

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■ナミュール

紅一点ナミュールの前走は、トライアルの富士S。道中は中団馬群の中で脚を溜めて直線を迎えると、狭いスペースをこじ開けるように抜け出し、最後はレッドモンレーヴの追撃を凌いで重賞2勝目をマークしている。安田記念16着、ヴィクトリアマイル7着など、今春は不完全燃焼のレースが続いていたが、これが本来の姿だろう。

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3歳だった昨年は牝馬三冠に皆勤。オークスではスターズオンアースの3着、秋華賞ではスタニングローズの2着と戴冠には届かなかったものの、世代上位のポテンシャルを示してきた。当時は体ができておらず素質のみで走ってきたが、4歳秋を迎えて本格化ムードが漂う。

前走後はノーザンファームしがらきへの短期放牧で英気を養った。帰厩後もキビキビとした動きを見せており、気配は型通りに良化している。R.ムーア騎手へのスイッチなら不足はなく、必ず買い目には加えておきたい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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