ロイヤルズがブレーブスと2件のトレード 昨季21勝ライトらを獲得

日本時間11月18日、ロイヤルズとブレーブスのあいだで2件のトレードが成立した。1件目は金銭トレードで、ロイヤルズはブレーブスから救援右腕ニック・アンダーソンを獲得。2件目は1対1のトレードで、ロイヤルズは右腕ジャクソン・コワーを放出し、昨季の最多勝右腕カイル・ライトを獲得した。ブレーブスはホワイトソックスとのトレードで5選手を放出したばかり。ペイロール増額が見込まれる今オフの補強に向けて、ロースターの整理を進めている。

ロイヤルズが獲得したアンダーソンは33歳の救援右腕。メジャー4シーズンで通算128試合に登板して防御率2.93をマークしており、今季は35試合に登板して35回1/3を投げ、4勝0敗1セーブ、15ホールド、防御率3.06、36奪三振を記録した。故障の多い選手であり、右ひじの手術を受けて昨季は全休。今季は右肩を痛め、後半戦を欠場した。健康体であればクローザー級の実力を持つ選手であり、今季メジャーワースト2位の救援防御率5.23に終わったロイヤルズにおいて、貴重な戦力となりそうだ。

アンダーソンとともにロイヤルズへ移籍するライトは28歳の先発右腕。2017年ドラフト1巡目(全体5位)指名でプロ入りした元有望株であり、メジャー最初の4シーズンではわずか2勝に終わったものの、2022年に大ブレイクを遂げ、21勝5敗、防御率3.19、174奪三振をマークして最多勝のタイトルを獲得した。今季は右肩の故障で9試合(うち7先発)しか投げられず、1勝3敗、防御率6.97と不本意な1年に。シーズン終了後に右肩の手術を受けて来季全休が濃厚となっており、ロイヤルズは2025年以降の戦力として期待しているとみられる。

ブレーブスが獲得したコワーは27歳の右腕。ロイヤルズが1巡目に4つの指名権を持っていた2018年のドラフトで1巡目指名された4投手の1人であり、有望株として期待されていたが、メジャー3年目の今季は23試合に登板してメジャー初勝利を含む2勝(0敗)を挙げたものの、防御率6.43に終わった。メジャー通算与四球率6.20という数字が示す通り、制球難が大きな課題。新天地で才能を開花させることができるか注目される。

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