北朝鮮の国旗容認でOCAに罰金 WADA、杭州アジア大会問題視

杭州アジア大会の開会式で入場行進する北朝鮮の旗手=9月、中国・杭州(共同)

 世界反ドーピング機関(WADA)は17日、9~10月に中国で開催された杭州アジア大会の開会式や表彰式で北朝鮮の国旗掲揚を容認したとして、アジア・オリンピック評議会(OCA)に罰金50万ドル(約7450万円)を科すと発表した。

 北朝鮮はWADAが定めるドーピング規定の国際基準を満たしていないため、アジア大会で国旗掲揚が禁じられていた。WADAは再三順守するよう求めたが、OCAが応じなかったとした。

 また組織的なドーピング検査のデータ改ざんを指摘されてきたロシアが、来夏のパリ五輪後に友好国を招待する国際総合大会を計画していることに関し、WADAは強い懸念を表明した。(共同)

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