福井県あわら市のJR芦原温泉駅西口のにぎわい施設「アフレア」の飲食物販事業者選定が一時紛糾し出店が大幅に遅れた問題で、森之嗣市長と前川嘉宏副市長は11月17日、「市政に混乱を招いた」として、ともに給与の10%を来年1月から3カ月間減額する考えを明らかにした。関連の条例案を27日開会の12月定例市議会に提出する。
17日開かれた市議会全員協議会で説明した。すし・弁当の製造販売「三丹本店」(同市)の店舗「いろはゆAWARA」が18日にアフレア内に開店することが決まり、森市長は「問題解決に一定のめどが付いた」とした。
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この問題を巡っては、工事の補助金増額などを理由に出店協議をいったん打ち切られた三丹側が、他社と契約を結ばないことなどを求める仮処分を福井地裁に申し立てた。福井地裁は今年3月、三丹側の主張を認める決定をし、市は7月に改めて出店契約を結んだ。
森市長は市議会全員協議会で、前川副市長とともに一連の問題を改めて陳謝し、「三丹本店との信頼回復に努めてきた。意見を真摯に受け止め、駅周辺のにぎわいに全力で取り組み、責任を果たしたい」と述べた。
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