地域文化商社・うなぎの寝床が愛媛大洲に新拠点

愛媛・大洲に新拠点四国瀬戸内のものづくりを伝える場に

愛媛県に新店舗「うなぎの寝床 愛媛大洲店」が7月29日(土)より営業スタートしました。実際の店舗の様子やどんな商品を販売しているのかご紹介します。

四国瀬戸内のものづくりを伝える

愛媛大洲店は、四国や瀬戸内を中心としたものづくりを伝える場をつくります。ものづくりを通して、それぞれの土地性や歴史、風土、文化を知り、そして考えるきっかけが生まれる場になればと思います。

同時に、これまでうなぎの寝床が活動してきた九州やその他の地域のものづくりも扱うことで、それぞれのものづくりを見比べたり、異なる部分や類似している部分を比較することで、それぞれのものづくりをより深く理解していければとも考えています。(うなぎの寝床HP)

四国瀬戸内のものづくりの一部をテーマごとにご紹介

【織物】タオルもしじらも織物

木綿の織物でも糸や織り組織が変われば、タオルやしじら織、帆布、デニムになります。木綿の特性を活か して、タオル、ストール、作務衣、バッグ、ジーンズなどに。

豊かな水、気候風土により育まれた織物は、それぞれの地域で特色を持ち今も作られ続けています。吸湿性、丈夫さ、涼しさ、やわらかさなど、この地域の織物を主に織物の幅広さを体感してもらえたらと思います。

【木】四国はやまぐに 進化する木の仕事

四国の全面積の約 75%は森林です。ヒノキ、杉、クスノキ、桜など、それらの特性を生かして身の回りの生活の道具や建物などに活用されています。

また板などのキッチン用品、レンジ対応のおひつ、木の繊維から 作ったタオル、消臭ミストなど。木の仕事が身近にあり、長い年月をかけて育て上げ無駄なく使い切る。皆がその循環や木の仕事の未来を探っています。

【石】素材×人×技術

愛媛には砥石の産地があり、その粉を素材として焼き物が作られ始めました。技術は肥前(佐賀県)の職人が渡 って技術を伝えたと言われています。

ところ変わって香川では最高級墓石の材料である他にはない石材が採掘されます。昔からその土地にある資源と人や技術が結びつき、時間をかけてその土地の固有性を育まれてきました。

素材と人と技術の交わり(交易)はどの仕事においても新たなものを生み出す源泉になりえると思います。

【和紙】シコク(紙国)の可能性

紙の仕事に関わる仕事が多いのも四国の特徴。伝統的な大洲和紙や土佐和紙、阿波和紙などもあり、大きな工場で機械で生産する紙工場も多数あります。

書道、ふすま、コピー用紙、トイレットペーパー、油取り紙など紙としても使用するものもあれば、紙紐に耐水加工を施して洗える室内ばきの草履が作られていたり、敷物があったり。紙の世界も奥深い。

こうしたテーマで括れないものも当然まだまだあります。少しずつ四国・瀬戸内のものを通して、地域文化に触れられる場にしていきます。

「うなぎの寝床」が愛媛県大洲市という、九州ではないこの地域に拠点を構えることで、どういったことを知り、どんな繋がりを発見できるのか。まだまだ知らないことばかりの新しい土地での活動を楽しみにしています。

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