ガーディアンズがバーロー獲得 リリーフ右腕同士のトレードが成立

日本時間11月18日、ガーディアンズとパドレスのあいだでリリーフ右腕同士のトレードが成立した。ガーディアンズはエニエル・デロスサントスをパドレスへ放出し、スコット・バーローを獲得。年俸調停期間の最終年(=FA前のラストイヤー)を迎えるバーローは、年俸調停期間1年目を迎えるデロスサントスより来季の予想年俸が高く、ガーディアンズはカル・クアントリルの放出(=ロッキーズへのトレード)で浮いた予算を実績のあるバーロー獲得に費やした形となった。

現在30歳のバーローはガーディアンズと同地区のロイヤルズでクローザーを務めていた選手であり、メジャー6年目の今季はトレード期限にパドレスへ移籍。2チーム合計で63試合に登板して68イニングを投げ、2勝6敗13セーブ、7ホールド、防御率4.37、79奪三振を記録した。2021~22年には合計140試合に登板して40セーブ、防御率2.30をマークしており、ガーディアンズはバーローが復調すれば大きな戦力になると考えたのだろう。

一方、現在27歳のデロスサントスは昨季メジャー定着を果たした選手であり、メジャー5年目の今季は自己最多の70試合に登板。65回2/3を投げ、5勝2敗、16ホールド、防御率3.29、62奪三振をマークした。2018年にフィリーズでメジャーデビューし、2021年9月にウエーバーでパイレーツへ移籍。その後FAとなり、マイナー契約でガーディアンズに加入したが、投手育成に定評のあるガーディアンズで主力リリーバーの1人へと変貌を遂げた。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では、来季の年俸をクアントリル660万ドル、バーロー710万ドル、デロスサントス120万ドルと予想。ガーディアンズはクアントリル放出で削減した660万ドルの大部分をバーローとデロスサントスの差額(590万ドル)に費やしたことになる。保有可能期間もバーローはあと1年、デロスサントスはあと3年だが、今回のトレードが成立したのは、ガーディアンズが守護神エマニュエル・クラセにつなぐセットアッパー候補としてバーローの実力を高く評価しているということだろう。

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