「体硬くなり恐怖感じた」 苫小牧市長救命の韓国職員

北海道苫小牧市の岩倉博文市長への救命措置について取材に応じる韓国法務部の丁鐘燮さん=18日、韓国・仁川国際空港(共同)

 【ソウル共同】「体が硬くなっていくのが分かり、怖さを感じた」―。出張先の韓国・仁川国際空港で意識を失って倒れた北海道苫小牧市の岩倉博文市長(73)に救命措置を施した韓国政府の職員が18日、同空港で共同通信などの取材に応じ、救急隊到着までの緊迫の約10分間を振り返った。

 救命に当たったのは法務部で出入国管理を担当する丁鐘燮さん(53)。丁さんによると、岩倉市長は7日午後5時25分ごろ、第2ターミナルで入国審査前の待機中に倒れた。入国者対応をしていて駆け付けた丁さんは「意識と呼吸がない。深刻な状態」と判断。同僚に救急通報とAED(自動体外式除細動器)の準備を指示し、心肺蘇生を始めた。

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