自民5派閥捜査、議員に戸惑い 「適正処理を信じる」

自民党本部

 東京地検特捜部が自民党5派閥の担当者を任意聴取していることが判明した19日、当該派閥に所属する自民の国会議員からは「事務方に任せているが、適正に処理していると信じるしかない」(閣僚経験者)と戸惑いの声が漏れた。

 別の派閥幹部は取材に「単なる記載ミスか、意図的な不記載かで話は全然変わる」と指摘した。派閥の事務作業を熟知する党幹部は、パーティー券の収入は基本的に振り込み処理で隠しようがないと強調。一方で「予算委員会で野党からの追及は免れず、制度の改善を考える必要はあるかもしれない」と語った。

 ある若手は「説明を尽くしていくだけだが、当面は様子見するしかないだろう」と捜査の進展に気をもんだ。

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