【MLB】MLB公式HPが選ぶ「ポジション別の最優秀FA選手」(投手編) 山本由伸が選出

写真:山本由伸©Getty Images

日本時間11月18日、メジャーリーグ公式ホームページ『MLB.com』にて、マーク・フェインサンド記者がポジションごとに最も優れたFA選手を紹介した。

■先発投手(右投げ):山本由伸
2017年に一軍初出場を果たすと、2021年には日本プロ野球(NPB)史上8人目となる投手五冠を達成。2022、2023年も好成績を残し、歴代最長タイとなる3年連続の沢村賞と、NPB史上初となる3年連続の投手四冠を達成した。今シーズン終了後にポスティングシステムを利用してMLBに挑戦することを表明し、球団から承認された。

『MLB.com』は、「山本は今オフ、オリックス・バファローズからポスティングされる見込みで、メジャーリーグ各球団はこの才能ある日本のエースと契約するチャンスを得た。山本は今シーズンも素晴らしい成績を残し(17勝6敗、防御率1.16)、3年連続で沢村賞(日本のサイ・ヤング賞に相当)を受賞した。この右腕はまだ25歳で、大谷に次ぐ今オフ2番目の大型契約を結ぶ可能性がある」と伝えている。

■先発投手(左投げ):ブレイク・スネル
2011年にレイズからドラフト指名され、2016年にメジャーデビュー。2018年シーズンは21勝、防御率1.89、WAR7.5という素晴らしい成績を残し、サイ・ヤング賞を受賞した。2020年オフにはパドレスに移籍。移籍後2年間は卓越した成績は残せなかったが、2023年シーズンに14勝、防御率2.25という成績を残し、2度目のサイ・ヤング賞を受賞した。同年スネルは99与四球も最多であった。

『MLB.com』は、「シーズン開幕から7週間、スネルは1勝6敗、防御率5.40という成績でスタートし、大型契約を勝ち取るチャンスを無駄にしたかに見えた。しかし、元ALのサイ・ヤング賞投手はその後伝説的な活躍を見せ、最後の23登板で13勝3敗、防御率1.20を記録。両リーグでサイ・ヤング賞を獲得した史上7人目の投手となった」と伝えている。

■救援投手(右投げ):ヘクター・ネリス
2010年にフィリーズと契約し、2014年にメジャーデビュー。2016年には、リーグ3位となる79試合に登板し、4勝、防御率2.58の好成績を残した。2017年のシーズン途中からはクローザーを任され、26セーブを挙げた。2021年オフにアストロズと契約し、2シーズンとも70試合以上に登板と大車輪の活躍を見せた。オフにオプションを破棄し、FAとなった。

『MLB.com』は、「抑えの経験をFA市場に持ち込むが、34歳の彼は2023年にアストロズでセットアッパーの役割に秀で、71試合に登板して防御率1.71を記録した。ネリスは2016年から2021年までフィリーズで84セーブを記録しているため、守護神を求めているチームはネリスを頼る可能性がある」と伝えている。

■救援投手(左投げ):ジョシュ・ヘイダー
2012年にオリオールズから指名され、2017年にブリュワーズでメジャーデビュー。2018年には55試合に登板し、6勝1敗、防御率2.43、奪三振率15.8の活躍を見せ、最優秀救援投手賞に輝いた。2019年も前年に続く活躍を見せ、2年連続での最優秀救援投手賞を受賞した。2022年途中にパドレスに移籍し、今シーズンは61試合に登板。33セーブ、防御率1.28という好成績を残している。

『MLB.com』は、「2022年シーズンを除けば、過去6シーズンでオールスターゲームに5度選出されるなど、最高のリリーバーの一人であった。パドレスで迎えた最初のフルシーズンでは、61試合に登板して防御率1.28、33セーブという圧倒的な成績を残した。エドウィン・ディアスは昨年オフにFAとなり5年総額1億200万ドルという記録的な契約を結んだが、ヘイダーは今オフ、クローザーの新記録を樹立するかもしれない」と伝えている。

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