スペースX新型宇宙船、機体喪失 2回目試験、ロケット分離は成功

18日、米テキサス州の施設からスーパーヘビーロケットで打ち上げられる宇宙船スターシップ(スペースXの中継から・共同)

 【ワシントン共同】米スペースXは18日、開発中の大型宇宙船「スターシップ」とロケット「スーパーヘビー」をテキサス州の同社施設から打ち上げた。4月に続く2回目の無人試験飛行。宇宙船はロケットから分離し高度150キロ付近まで上昇したが、発射の約8分後に情報が地上へ届かなくなった。同社は「自動的に飛行を中断し、機体は失われたようだ」との見方を示した。

 発射後約4分で制御不能に陥り、宇宙船を分離できず爆破に至った前回からは前進したが、ゴールの太平洋には届かなかった。ロケットも宇宙船を送り出した後に爆発した。米国主導の国際月探査「アルテミス計画」で有人月着陸に使われる予定で、同社は完成を急ぐ。

18日、米テキサス州のスペースX施設から打ち上げられたスーパーヘビーロケット。上部が宇宙船スターシップ(ロイター=共同)
4月、最初の試験飛行を前に発射台に据え付けられたスペースXの宇宙船スターシップ=テキサス州(共同)

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