【追う!マイ・カナガワ】男性の性被害「声上げづらい」8割 表面化しづらい実態浮き彫り

 19日の「国際男性デー」に合わせ、神奈川新聞社は、男性への性被害の現状を問うアンケートを実施した。「男性への性被害について、社会で声を上げにくい現状があると思うか」の質問に対し、「思う」と回答した人は8割に達した。当事者が声を上げづらく、被害の実態が不透明な状況が浮かび上がった。

 「思う」と回答した人からは、「男性が被害者になるイメージがない」「性差に関係なく声を上げにくい問題だから」などの声が上がった。また、「思わない」「分からない」を選んだ人からは「昔に比べ、最近は声を上げる人も出てきている」「表面化されないので分からない」などの意見も寄せられた。

 アンケートは「追う! マイ・カナガワ」取材班が、無料通信アプリLINE(ライン)で登録した「マイカナ友だち」を対象に11月1~6日に実施し、神奈川県内を中心に224人(男性110人、女性99人、回答しない14人、その他1人)回答を得た。無作為抽出した世論調査とは異なる。

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 11月19日の「国際男性デー」に合わせて、神奈川新聞社は企画記事を掲載します。国際男性デーは、男性が抱える「生きづらさ」に光を当てる日として、国内でも少しずつ認知されています。性別にとらわれず、自分らしく生きるために、企画を通して私たちと一緒に考えてみませんか。

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