平川亮が快進撃をみせる“親友”勝田貴元へエール「良い走りをたくさんして、ステージ優勝を続けられるように頑張って」

 11月16〜19日に開催されているWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』。18日(土)に岡崎中央総合公園で行われたSS11/SS12の会場に、WEC世界耐久選手権で2連覇を果たした平川亮が訪れていたので、岡崎SSの印象と“親友”勝田貴元へのエールを聞いた。

 2022年からTOYOTA GAZOO RacingでWECに参戦し、参戦初年度チャンピオン、今季2023年シーズンもドライバーズタイトルを確認した平川。世界の舞台での活躍が認められ来季2024年からはマクラーレンF1のリザーブドライバーを務めることになっている。

 そんな平川と、現在TOYOTA GAZOO Racingからラリー競技の世界最高峰であるWRCに参戦する勝田は、フォーミュラトヨタレーシングスクール(FTRS)での同期かつ「親友」と呼び合う仲でもある。

 ラリージャパン初日、マクラーレンF1リザーブドライバー就任の平川に「いつかチャンスを掴んでレギュラーで出てほしい」とメッセージした勝田に対し、SNSで「応援行きます」と投稿した平川。ラリージャパンには2日目から来場したものの、トークショーやイベントへの出演もあり、デイ3の岡崎SSが今年のラリージャパン初の本格観戦となった。

 公園に設営された特設ステージが舞台となる岡崎SSについては「お客さんがコースの全域かつ近くで競技を見ることができるのは、他のラリーとは違ってすごく新鮮ですね」と好印象の様子。

「普通のラリー競技のイメージは山間部など、少し遠くに行かないと観戦が難しいと思います。けど、街の中心地でこうしてラリーカーの走りを見ることができるのは素晴らしいです」

岡崎中央総合公園内の特設コースで競技が行われたラリージャパン2023デイ3のSS11とSS12

 そう語る平川が応援する勝田は、デイ2クラッシュのタイムロスを挽回すべく、岡崎特設コースで行われたSS11/12では首位と3秒以内につける好走を披露。デイ3全体では4つのステージで最速タイムを刻む速さを披露。平川は力走をみせる勝田にエールを送る。

「デイ2の朝にちょっとアンラッキーなアクシデントに見舞われてしまいましたけど、その後はSSで最速タイムを記録しているくらい順調そうです。総合優勝は難しいかもしれないですけど、この後も良い走りをたくさんして、ステージウインを続けられるように頑張ってほしいですね」

 平川のみならず、多くの国内ドライバーから声援と応援を受けて母国日本でのラリーを戦っている勝田。19日(日)の競技最終日も“勝田劇場”を見せてくれるのか楽しみにしたい。

ラリージャパン2023デイ3の岡崎SSを訪れた平川亮(TOYOTA GAZOO Racing)
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第13戦ラリージャパン

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