朝ドラ「ブギウギ」で強烈なインパクトを残す“笑う鬼”の草彅剛

新しい地図の草彅剛がNHKの連続テレビ小説「ブギウギ」で出てくるたびに強烈なインパクトを残して話題になっている。

趣里が演じるヒロイン福来スズ子に多大な影響を与える作曲家の羽鳥善一役として出演している草彅剛。スズ子が東京に進出してからはほぼ出ずっぱりで、タッグを組んでいく。劇中では「笑う鬼」とも称され、「ラッパと娘」のレッスンをしているときには、笑いながら何度もレッスンを繰り返すスパルタが話題になった。

しっかりとスズ子を導いていく羽鳥。11月16日の放送分では、ライバル会社に移籍話が持ち上がり、悩むスズ子に羽鳥は「これからもきっと人生はいろいろある。まだまだこんなもんじゃない。うれしいことも辛いこともたくさんあるよ。だからうれしいときは気持ちよく歌って、辛いときはやけのやんぱちで歌う。福来君だけじゃない。僕だって、藤村ちゃんだって、きっと茨田君だってそうだ。僕たちはそうやって生きていくんだよ」というセリフを言う。

このセリフにはジャニーズ事務所を退所し、新しい地図としての道を選んだ草彅の選択がオーバーラップしたという視聴者は多い。

ある芸能関係者は「草彅は常に笑いながらの演技をしていますが、それでも言葉に重みがあるし、破天荒な行動をしているようには見えて、主人公を正しい方向に導き、それに恋愛的な要素もないという安心感もあって、出てくるたびに『素晴らしい』『面白い』と話題になっています。ドラマの中盤から終盤にも大ヒット曲となる『東京ブギウギ』が出てくるし、主人公以上に存在感のある立ち位置になっていくはずです」。

もともと持っている草彅の演技力、存在感のなせる業でもあるのだろう。

© 株式会社ジェイプレス社