鮮やかラン2万点 国際洋蘭博が開幕 来場者「珍しい品種にわくわく」

鮮やかに咲いたランを観賞する来場者=18日、本部町・海洋博公園熱帯ドリームセンター

 【本部】国内最大級のランの祭典「第36回沖縄国際洋蘭博覧会2023」が18日、本部町の海洋博公園熱帯ドリームセンターで開幕した。愛好家や観光客らが会場を訪れ、約2万点のランを観賞した。26日まで。主催は同実行委員会、特別協賛は沖縄タイムス社。

 糸数朝子さん(65)=沖縄市=は姉の宮里幸子さん(75)=うるま市=と来場した。「珍しい品種を見たり、甘い香りを楽しんだり、わくわくする」と笑顔。宮里さんは「専門家から管理の基本を教えてもらった。来年こそは自宅のランを3鉢咲かせる」と話した。

 また表彰式も行われ、コチョウランで最優秀賞に当たる「内閣総理大臣賞」を初受賞した許(きょ)永(えい)傅(でん)さん(65)=台湾=ら入賞者に賞状が贈られた。許さんは「日照時間、湿度、肥料に気を配り一生懸命に育てた。一輪一輪が最高の状態で咲いてくれた」と喜んだ。

 審査委員長で日本洋蘭農業協同組合の江尻宗一組合長は「丹精込めて育て、仕立てた作品が多数そろった。どれも見応えがあった」と講評した。(北部報道部・下地広也)

内閣総理大臣賞を受賞した許永傅さん(前列中央)と上位入賞者

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