八王子市 中学生がサルより先にユズを収穫

八王子市の中学生が、街に降りてくるサルを減らし、農作物への被害を防ごうと、サルより先にユズを収穫しました。

八王子市の上恩方町で、地元の中学校の生徒ら約80人が実ったユズを収穫しました。取り組みの背景にあるのが…サルによる被害です。

上恩方町では近年、サルが山をおりて住宅や道路に出没していて、農作物への被害も多発しているということです。

地域にはユズやブルーベリーなどの果物の樹木が多く、収穫せず放置していると野生動物をおびきよせる要因になるとして、八王子市は去年から地元の住民と協力して、町内で実った果実を収穫する取り組みを進めています。

地元の中学生:「すごく良い匂いで、お風呂に入れたいなって思いました」「(サルを)見てます。家も山の近くなので、よくサルとかシカの鳴き声とかも聞こえます。ユズを採る側も消費できて、サルも寄り付かないということなので、一石二鳥かなと思ってます」

17日は段ボール20箱分のユズが収穫され、中学生たちが持ち帰るとともに、今後、市内の小学校と中学校で給食として提供される予定です。

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