【どこがすごいか泊まって検証】枕が選べる!無料飲み放題のバー!天然温泉!朝食ビュッフェ!「スーパーホテルPremier池袋」

ひとり旅や出張などでお世話になる機会も多い「ビジネスホテル(ビジホ)」。駅チカの立地にお手頃価格で泊まれるのが魅力ですが、最近では天然温泉やこだわりのビュッフェなどのちょっとした贅沢気分を味わえるビジホも増えています。本記事では人気ビジホに自腹で泊まり、宿泊ルポと企業取材でその特徴を紹介していきます。

エコロジーを全面に打ち出したビジホ

いくつかあるビジホチェーンの名前は聞いたことあるけど、どんな違いがあるのかわからない。そんな人のために今回取り上げるのは、1989年に創業し、全国172店舗を展開する「スーパーホテル」。「ホテル業界唯一のエコ・ファースト企業」を掲げ、「LOHAS(ロハス)」「Natural, Organic, Smart」をコンセプトにしています。ビジホのなかでもエコロジーを全面に打ち出したところはかなり珍しいです。

スーパーホテル本社(経営品質本部)の担当者に話を聞くと、「もちろんそれだけではありませんが、オーガニックやナチュラルが好きなお客様も多い」とのこと。

実際、リサーチ会社J.D.パワーが発表した「2022年ホテル宿泊客満足度調査<エコノミーホテル部門>」では8年連続1位を獲得するほどで、宿泊者のリピート率も高いそうです。2023年10月28日に初のファンミーティングを開催すると、定員10名のところ倍率25倍近い応募があったといいます。

「弊社のどんなところが好きかを聞くと、ロビーのひのきアロマ、モーニングビュッフェ、天然温泉などを挙げる方が多かったです。ファンミーティングは当初2時間半の予定のところ、3時間を超えて行われました。今後も定期的に開催する予定です」(同担当)

「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」に泊まってみた

ということで、さっそく都内のスーパーホテルに泊まってきました。今回泊まったのは2022年10月27日にオープンしたばかりの「スーパーホテルPremier池袋天然温泉」。インバウンドの盛り上がりもあって池袋駅周辺は訪日外国人観光客であふれかえっていましたが、北口(西口)から5分ほど歩いたホテル周辺は、意外にもかなり静かなエリアでした。

ホテルに到着したら、エントランスロビーがある3階にあがります。チェックインは15:00からですが、少し早めに到着してしまったので、ロビー裏手にあるソファで待たせてもらいました。都心の立地にもかかわらず、休憩スペースは広々としています。

ちなみに、こちらのホテルは一般のスーパーホテルとは違う「スーパーホテルPremier(プレミア)」タイプ。23区内では池袋、赤坂、東京駅八重洲中央口、銀座、秋葉原の5か所にだけあります。

宿泊料金は基本的に変わらないですが、スタッフの方いわく「一般のスーパーホテルとは内装、部屋の種類、客室アメニティ、メンズ用アメニティの有無が異なる」とのこと。たしかにシックな照明をはじめ、木や蔦などの緑にあふれる落ち着いた内装になっています。

美容液、美容パック…豊富すぎるアメニティ

繰り返しになりますが、スーパーホテルはエコロジー重視。無駄遣いを防ぐため、歯ブラシ、ヘアブラシ、ひげ剃りなどのアメニティは客室に設置していません。必要数だけをロビーから持っていく決まりになっています。

アメニティは男性用と女性用が用意されており、女性用はクレンジング&洗顔ジェル、ノンシリコンシャンプー、ハンドボディクリーム、オイルインセラム(美容液)、入浴剤など。いずれも女性スタッフが女性のために企画・開発したオリジナルアメニティだそうです。

一方、プレミア限定のメンズ用には、洗顔&髭剃り用ジェル、顔&全身ローションがありました。5つのオーガニック原料を使用した無香料タイプで、肌荒れを防ぎ、保湿機能を高める効果があるそうです。

ほかにもウルトラハードワックス、口内洗浄液、アフターシェーブローション、さらにエッセンスマスク(美容パック)などもあり、男性用のアメニティは驚くほど種類豊富でした。エッセンスマスクだけでも3種類あり、女性にも喜ばれそうです。ちなみに1人5つまで選べるようになっています。

広々とした個人用デスクがある「エクストラルーム」

泊まった部屋は、シングルルームよりもちょっと豪華な「エクストラルーム」。150cm幅のワイドベッドに、広々とした個人用デスクが付いてきます。広さは12平米なので、ワイドベッドとデスクが部屋の大半を占めています。1人で泊まるにはちょうどいいですが、2人の利用は仲良しでないと苦労するかもしれません。デスクにはコンセントが2口あり、もちろんフリーWi-Fiも使えます。仕事がしやすそうなのでテレワークにはもってこいですね。

お風呂とトイレが一緒になったユニットバスルームには、オリジナルのオーガニックシャンプー、コンディショナー、ボディソープが設置されています。さらにスーパーホテルではすべての蛇口から特別な「健康イオン水」が出て、リラクゼーションや疲労回復の自覚症状といった効果があるそうです。

都心で貴重な「天然温泉」の風呂を満喫

スーパーホテルPremier池袋天然温泉で、もうひとつの注目が15:00から翌9:30まで利用できる天然温泉「奥湯河原 美肌の湯」。名湯・湯河原から持ってきた源泉を使用し、美肌、関節痛、神経痛、疲労回復などの効能が期待できるみたいです。

こちらの施設ではエントランスロビーと同じ3階に男湯がありました。脱衣所は鍵付きのロッカーが用意されており、明るく清潔感がありました。タオルやひげ剃り、洗顔料は自分の部屋から持っていく必要がありますが、ドライヤー、化粧水、乳液は自由に使えます。

洗い場にはフェイス&ボディソープ、シャンプー、コンディショナーの王道3点セット。サウナや露天風呂、水風呂といった気の利いた施設はありませんが、天然温泉ということもあり湯船に浸かるだけで十分に満足感がありました。

ちなみに、女湯は女性限定フロア(4階)にあります。お風呂の造りや用意されているシャンプーなどは基本的に同じだとか。こちらの店舗だけでなく、天然温泉は全国のスーパーホテル(※一部除く)にあるそうで、ビジホで温泉気分が味わえるのは嬉しいですよね。

夜になったら宿泊者限定の「ウェルカムバー」も見逃せません。赤・白ワインや日本酒の地酒から焼酎、ウイスキー、ジンまで18:00から20:00まで飲み放題。炭酸水やトニック、ジンジャーエールなどが出る「バーガン」もあるので、カクテルも簡単に作れます。筆者はジントニックをいただきましたが、お子さんや飲めない人向けのノンアルコールカクテル(モクテル)もあって誰でもウェルカム。

8種類のなかから自分にあった枕が選べる

「選べる枕」はスーパーホテル名物のサービスで、エントランスロビーから自分好みの枕をピックアップすることができます。置いてあるのは、ほどよい高さと柔らかさを兼ね備えた「低反発黄枕」、気道が確保しやすくて男性向きの「低反発緑枕」など、高さと柔らかさが異なる8種類。

“枕が変わると眠れない”という言葉もありますが、ホテル泊で自分に合った枕を選べるのは有難いですね。筆者はリラックス作用やダニ等を寄せ付けない効果があるという「ひのき枕」を選びましたが、ひのきチップが入っていて、ほんのりといい香りが漂ってきました。

ホテル泊では、朝起きたらのどがイガイガして痛いこともあります。エアコンなどの空調設備による乾燥が原因ですが、スーパーホテルは眠りにもこだわっているそうです。

「客室の天井に天然素材・珪藻土を使用しています。消臭・調湿などの効果があるので、朝起きたときにのどが痛くなりにくいと言われています。枕を自由に選べる以外にも、オリジナルのマットレスを導入するなど、本物の快適睡眠を誰もが体験できるよう日々研究を重ねています。自宅より眠れるという方や、試験や商談など勝負時の前には必ず泊まっていくという方もいます」(同担当)

オーガニックにこだわった「健康朝食」ビュッフェ

翌朝に出てくるのは、オーガニックにこだわったというモーニングビュッフェ「健康朝食」。追加料金で1人1500円かかってしまいますが、宿泊時に予約しておけば6:30から9:00までの間に楽しめます。この日は、自慢の焼き立てパンやサラダにフルーツ、赤の野菜スープ(日替わりスープ)、30分ごとに入れ替わる洋食メニュー(デミグラスハンバーグとサケのムニエル)がそろっていました。

メイン料理は、チキンのトマト焼き、海鮮焼売(えび焼売)、ベーコン、オムレツ。取り放題のサラダバーもあって、植物性ナノ型乳酸菌たっぷりのオリジナルドレッシングはイタリアン、トマト、梅しそ、和風玉ねぎ、和風柚子の5種類。どれもサラダによく合いました。

ドリンクは牛乳やオレンジジュース、りんごジュース、コーヒーメーカーのカフェラテやアメリカン、さらには水などと割って飲む100%果実発酵のお酢「美酢(ミチョ)」といった、変わり種までありました。

ひと通り食べてみて、ドレッシングとの相性が抜群だったサラダバーが個人的にはヒットでしたが、どのメニューも安定感があり、外れのないビュッフェでした。取りすぎ、食べすぎには注意しつつ、ぜひ試してみることをおすすめします。

温泉や食事、アメニティ…こだわりすぎるビジホ

翌朝のチェックアウトは10:00まで。出発の用意をしたら、ロビーで手続きをせずにチェックアウトできます。スーパーホテルPremier池袋天然温泉は、池袋駅から徒歩5分なので、すぐに都内の観光名所にも繰り出せます。

帰り際にロビーの横で古着回収が行われているのを発見。こういった取り組みはもちろん、古着回収だけでなく、LED照明、個別式エアコンやリサイクルカーペットなど環境への配慮が至るところに感じられるので、泊まるだけでエコに貢献できた気持ちになります。

温泉や食事、アメニティと、さまざまなこだわりを感じられたスーパーホテル。旅行先でいつものホテルに泊まるのもいいですが、こちらは“いい意味で”ビジホっぽさがないのが魅力と言えます。みなさんもたまには、こんなこだわりのビジホに行ってみてはいかがでしょうか。

スーパーホテルPremier池袋天然温泉

住所:東京都豊島区池袋2-64-6

TEL:03-5953-9003

アクセス:池袋駅西口(北口)徒歩5分

チェックイン15:00~24:00(最終受付)/チェックアウト10:00

料金:1室1名8,820円~

URL:[

](https://www.superhotel.co.jp/shotels/pikebukuro/)

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