「プラネタリウム」客足回復 盛岡・子ども科学館、盛り上がり期待

プラネタリウム室で投影開始を待つ来館者。近代的な技術の生誕100年を迎え、関係者が盛り上がりを期待する=18日、盛岡市本宮・市子ども科学館

 プラネタリウムが再注目されている。本県で代表される盛岡市本宮の子ども科学館(浪岡潤一館長)での利用者は新型コロナウイルス禍で減ったが、回復傾向に転じた。ドイツで1923年に生まれ今年で1世紀。投影機器は進化を遂げ、天文を学ぶ子どもたちにも重用されてきた。来年3月には「生誕100年」記念の催しがあり、スタッフやファンが一層の盛り上がりを期待する。

 無数の星が天井に瞬く。子ども科学館プラネタリウム室。多くの家族連れが18日、椅子に座って目線を上げ、映し出された星座に見入った。星に関するクイズが出題されると子どもたちが元気に答えた。

 プラネタリウム室の利用者は近年、おおむね4万人台で推移していた。コロナ禍の2020年度は約1万8千人に減ったが、22年度は約3万3千人と回復途上にある。手軽に星空を満喫できる技術の誕生から100年を迎えた今年、各種イベントが天文ファン拡大の起爆剤となるか注目される。

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