凧の楽しさ 台湾で伝える/櫻庭さん夫妻 「国際フェス」参加

台湾での国際凧揚げフェスティバルで現地の子どもたちに凧揚げを教えた櫻庭義造さん(右)と妻の美恵子さん

 日本の凧(たこ)の会津軽支部支部長の櫻庭義造さん(83)=青森県弘前市=と妻の美恵子さん(77)は、10月に台湾の新北市石門区で開かれた国際凧揚げフェスティバルに参加し、現地の子どもたちに凧揚げの楽しさを教えた。

 義造さんがアジア国際凧連合会日本分会長などを務めていた関係で、2人は約20年前からほぼ毎年、台湾での凧揚げイベントに参加してきた。今回は、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの参加となった。

 津軽凧を普及させる団体にも所属する2人は、津軽凧など18枚の凧を持って台湾へ。フェスティバルの中で、凧絵の描き方と上手な凧の揚げ方を教えた。

 義造さんは「何より子どもが楽しめることが大事」と津軽凧で主流の武者絵のみでなく、漫画のキャラクターなど自由に描かせたという。美恵子さんは「凧の良いところはみんなで揚げれば仲良くなれるところ。当日も良い風が吹いた」とイベントの写真を見ながらうれしそうに笑った。

 会場となった石門区から感謝状をもらった義造さんは「世界や日本の子どもたちに凧の楽しさを知ってもらえるよう、まだまだ頑張りたい」と話した。

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